2021年3月1日
大リーグ、パドレスのダルビッシュ投手は2月25日、アリゾナ州ピオリアでのキャンプで初めて打者に投げた。
左右両打席に同僚を迎え「打者の反応はすごく良かったと思う」と納得顔で振り返った。
スライダーやナックルカーブなど5種類の変化球を試した。
アバウトに投げがちという例年のキャンプ序盤に比べ、今年は「リリースの最後の瞬間、細部まで自分の意思のまま動けているという感じがした」と言うほどの好調さだ。
球団アドバイザーの野茂英雄氏に教わったフォークボールは使わなかった。
それでも、技術面にとどまらない助言は大きいようで、四球を多く出した翌日などに不安や自己嫌悪に陥る自身とは対照的に「しょうがない」と割り切っていたという野茂氏に感服。
「自分に対して優しくなれるというか、そういうところが強さかな」と学びを挙げた。
現在の悩みは食欲が減退し、体重が落ちたこと。その影響で球威の低下を懸念していたものの、最速95マイル (約153キロ) を出した。
「そこまで球速が落ちる心配をしなくてもいいのかなという面では安心した」と胸をなで下ろしていた。
大リーグのオープン戦における全30球団の1試合平均の観客動員は2,002人、収容率20.84%に制限される。
AP通信が報じた。
新型コロナウイルスの影響を受けた措置となる。
大リーグ機構による集計で、大谷投手が所属するエンゼルスは2,004人 (収容率20.60%) が上限という。
ダルビッシ投手のパドレスと菊池投手のマリナーズは球場が共用で、1,960人 (収容率19.00%) までとなった。
オープン戦は3月30日まで開催される。
(2021年3月16日号掲載)