Thursday, 08 May 2025

菅野智之、複数球団の争奪戦へ エース不在パドレスも候補に

2020年12月9日

大リーグの今オフの移籍市場で、先発ローテーションの上位の人材は少ない。

レッズからFA (フリーエージェント) になったサイ・ヤング賞 (最優秀投手賞) 右腕トレバー・バウアーが抜けている中、一部メディアは、巨人からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す菅野智之をバウアーに次ぐ存在と評価。

複数球団による争奪戦になる可能性は十分。
 

2017年のワールド・ベースボール・クラシック (WBC) で菅野は準決勝の米国戦に先発し、クリスチャン・イエリチ (ブルワーズ)、ノーラン・アレナド (ロッキーズ) らを擁する強力打線相手に6回1失点 (自責点0) と好投した。

本場で脚光を浴び、メジャー公式サイトは巨人の同僚で元ヤンキースのウィーラーの「技術と頭脳を持った優秀な投手。メジャーに適応できるだろう」との言葉を紹介した。

交渉期間は米西部時間12月8日午前5時から来年1月7日午後2時まで。

契約が成立すれば契約金と年俸の総額に応じて巨人への譲渡金の額が決まる。
 

CBSスポーツ (電子版) は移籍先に大谷が所属するエンゼルスのほか、資金力があるジャイアンツ、エースのマイク・クレビンジャーが故障したパドレス、ヤンキース、ブルージェイズなどを候補に挙げた。

契約は昨季渡米したマリナーズ菊池雄星の4年総額5,600万ドル (約58億2,400万円) を目安に、大リーグでは若くない31歳の年齢と新型コロナウイルスによる経営難の影響を考慮し、年平均1,000万 (約10億4,000万円)~1,400万ドル (約14億6,000万円) と予想している。

来季からのメジャー移籍を目指している日本選手では、既に日本ハムの有原航平投手 (28) と西川遥輝外野手 (28) がポスティングの申請手続きを行い、ロッテの沢村拓一投手 (32) は海外フリーエージェント権を行使した。


(2021年1月1日号掲載)