2022年2月17日
サンディエゴ郡内のレギュラーガソリン1ガロン (セルフサービス) の平均小売価格は2月16日に4.726ドルとなり、2012年10月8日の4.725ドルを超えて過去最高を記録した。南カリフォルニア自動車クラブ (AAA南カリフォルニア支部) の広報担当者、マリー・モンゴメリー・ノードヒュース氏は「直近の2週間余りの期間に、カリフォルニア南部の各地でガソリン価格の高騰記録が更新された」と語った。
「2月16日時点で、ベーカーズフィールドを除く全ての主要都市圏で最高値を示した」とも。
AAAと石油価格情報サービス (Oil Price Information Service=OPIS) の発表によると、南カリフォルニアでは1ガロン当たりの平均小売価格が16日間で15回上昇し、10.2セント増となった。
平均価格は2月5日が4.716ドル、9日が4.694ドル、1か月前が4.628ドル、1年前が3.530ドルだった。
AAAによると、カリフォルニア州のレギュラーガソリン1ガロンの平均価格は4.719ドル。
全米は3.514ドル。
モンゴメリー・ノードヒュース氏は「石油業界アナリストによると、ガソリン価格上昇の要因として、原油価格の高騰、ロシアのウクライナ侵攻の懸念などの不穏な国際情勢、米国の労働需給の逼迫 (ひっぱく) によるインフレ圧力が挙げられる」と語った。
南カリフォルニアでは、この時期になるとガソリン価格急騰の予兆が現れ、5月~6月までに1ガロン30セントから50セント上昇するのが通例となっている。
これは、州当局が発出する公害対策の要請に応じて、製油所が高額な「サマーブレンド・ガソリン」の生産体制に切り替えるためだという。
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(2022年3月1日号掲載)