2022年6月29日
6月27日午後10時頃、数多くの住民から、サンディエゴ沖上空に浮かぶ奇妙な複数の光を目撃したとの報告が地元メディアに寄せられた。
その光は、北はラホヤから南はバハカリフォルニアのロザリトまで広い範囲で確認され、UFOの出現、軍事演習、ドローンショーの準備といった様々な憶測を呼び、一時は騒然となった。ラメサ在住の目撃者は地元TV局に「西の空に3個のオレンジ色の光源が並んでいるのが見えた。
動いている様子はなく、突然5個に増え、それが6個になった。
それらは数分間、点滅を繰り返すなど、非常に奇妙な光景で興味深かった」とコメント。
また、フェイスブックでも光の正体について「独立記念日にインペリアルビーチで開催されるドローンショーの練習」「地球外生命体を乗せた未確認飛行物体の接近遭遇」など、目撃者がそれぞれの自説を展開した。
沿岸警備隊の広報担当官による推測が有力視されたが、確証は得られなかった。
沿岸警備隊の説明によると、光の正体は米海軍が組織的、計画的に行う「閃光弾訓練」の可能性が高いという。
閃光弾 (照明弾) は赤外線誘導の兵器による攻撃を回避する熱源 (フレア) のこと。
戦術輸送機「C-130 ハーキュリーズ」からパラシュート付きの閃光弾が落とされ、滞留している様子が長く空中に止まっているように見えたのでは――と。
しかし、ノースアイランド海軍航空基地とキャンプペンドルトン海兵隊航空基地は、報道機関からの質問に対して「この光が何かは分からない」と回答。
正体は謎に包まれたままだ。
*写真はイメージ
(2022年7月16日号掲載)