2021年12月15日
2022年1月1日付けで、サンディエゴ市の最低賃金が時給14ドル (約1,600円) から15ドル (約1,710円) に引き上げられる。サンディエゴ市の最低賃金アップは、2016年6月の住民投票で「時給引き上げ条例案」 (Prop. I) が可決された結果を受け、サンディエゴ市議会が承認し、2017年から毎年50セント単位で時給が引き上げられてきたが、2020年より規定に基づいて前年比1ドル増の措置が取られている。
州レベルでの最低賃金は、カリフォルニア州の場合、2016年4月に州議会が可決した「最低賃金引き上げ法」に則して、2017年1月に10ドルから10ドル50セントに、2018年1月に11ドル、2019年1月に12ドル、2020年1月に13ドル、2021年1月に14ドルまで引き上げられ、カリフォルニア州の最低賃金とサンディエゴ市の最低賃金が同額になった。
カリフォルニア州法では、従業員数26人以上の企業を対象に毎年の改定時給制を適用しているが、2023年までに例外措置がなくなり、全企業が同額の最低賃金となる。
サンディエゴ市条例では、会社の規模にかかわらず、年頭から改定時給15ドルが市内の全経営者に義務化される。
物価の高いカリフォルニアという実情もあり、SD市では段階的な賃金アップが5年前に可決されたが、コロナ禍が収束しない状況下で、とりわけ中小企業の経営者にはかなりの痛手となる。
カリフォルニア州の最低賃金を2023年から段階的に引き上げ、2026年までに全企業の時給を18ドルにするという住民投票案が12月10日、州司法長官宛てに提出された。
十分な署名が集まれば、2022年11月の中間選挙と同時に可否が問われそうだ。
(2022年1月1日号掲載)