2022年6月6日
カリフォルニア州のガソリン小売価格は、春には少し緩和されたものの、夏に向かって再び上昇基調に転じた。
南カリフォルニア自動車クラブ (AAA 南CA支部) によると、6月5日にカリフォルニア州のレギュラーガソリン1ガロン (セルフサービス) の平均小売価格が6.32ドルに達し、1か月前の5.76ドルから56セント上昇した。
カリフォルニア州内の地域によっては10ドルに近い高値を示している。
ロサンゼルス・タイムズ紙はLA・ダウンタウンのシェブロン・ステーションが8.05ドルに達したと報じた。
また、CNNによると、州北部メンドシーノ郡の自動車修理工場で1ガロン9.60ドルを請求していた。
サンディエゴ郡のガソリン平均価格は6月5日、9日連続で過去最高値を更新し、前日 (6月4日) 比2.1セント上昇の6.25ドルとなった。
AAAとエネルギー情報局 (EIA) 発表の数値によると、6月4日の4.5セント↑を含め、10日連続で上昇し、合計22.2セント↑を記録。
前週比で18.2セント、前月比で44.3セント、前年比で2.041ドル上回った。
6月5日の全米平均値は1ガロン4.84ドルで5月31日から13セント上昇。
EIAは、メモリアルデーの週末に車による国内旅行が増加し、燃料需要の急増に伴い、ガソリン在庫量が大幅に低下したことが価格急騰の要因としている。
カリフォルニア州は厳しいクリーンエネルギー規制とインフレ基調の影響を受け、ガソリン価格が全米一の高さになっている。
ロシアのウクライナ侵攻もガソリンの価格動向を不安定な状態に導いている。
ニューサム知事は先月、コスト高騰を相殺するため、181億ドル (約2兆3,663億円) のインフレ対策案を発表し、現在、州議会が審議している。
これは登録車所有者に400ドルのチェックを送付する救済策で、法案が通れば1人当たり1台につき2枚まで手にすることが可能になる。
(2022年6月16日号掲載)