September 1, 2026

自動運転タクシー「Waymo」 サンディエゴでいよいよ運行へ 州が最終認可

8/30/2026

■州公益事業委員会が最終認可

グーグルの親会社アルファベット傘下の自動運転企業ウェイモ (Waymo) が、サンディエゴでの一般向けサービス開始に向けた最終認可をカリフォルニア州公益事業委員会 (CPUC) から取得した。同社は2025年からサンディエゴ市内でセーフティドライバーを乗せた走行試験を続け、今年7月からは運転手を乗せない完全自律走行の運用を段階的に開始。当初は同社の従業員のみを対象としていたが、これで一般の利用者を迎える態勢が整った。同社の広報担当サンディ・カープ氏によると、サービス開始時の営業エリアは約40平方マイル(約104平方キロメートル)になる見込みだ。

■試乗リポート 横断歩道で自動停止

タイムズ・オブ・サンディエゴの記者は8月20日、ユニバーシティハイツからノースパークにかけて、運転手のいない「オハイ (Ojai)」と呼ばれる水色の車両に試乗した。唯一のハプニングは、公園内で歩行者が突然横断歩道に踏み出した際の急停止だったという。記者は、これは人間のドライバーでも起きる場面であり、車両は本来の動作をしたと評価している。シートベルトを手間取って装着していた際には、車両が正しく装着されたと判断するまで停止したままだった。乗車後には、車内の通信機能を通じて人間のオペレーターが状況を確認する声も聞こえたという。

■2億マイルの自律走行データ

ウェイモ側は安全性を強調する。カープ氏は、人間が互いの経験やマニュアルから学ぶのに対し、同社の自律走行システム「ウェイモ・ドライバー (Waymo Driver)」は2億マイル (約3億2,000万キロメートル) を超える完全自律走行の経験から学習していると説明した。リアルタイムの判断にはAIが関与し、学習の規模が人間とは桁違いだというのが同社の主張だ。同社は今年3月、週あたりの有料乗車回数が1年足らずで倍増したと発表している。

■専門家は慎重 監視体制に課題

専門家の評価は期待と慎重さが入り混じる。米道路安全保険協会 (IIHS) の会長は今年、限られた規模においては自動運転車は人間のドライバーより安全だとの見方を示した。しかし同時に、現在のデータ収集体制では大規模な展開を継続的に監視するには不十分だとも述べている。ソフトウェアの不具合や予測不能な挙動が事故につながることを懸念する声も根強く、技術への信頼が地域でどう定着していくかは今後の運用次第だ。

■タクシー運転手や市議から懸念

一方で、雇用への影響を懸念する声も強い。数百人の運転手を代表するユナイテッド・タクシー・ワーカーズ・オブ・サンディエゴのミカイル・フセイン会長は、機械は疲れることがなく公正な競争にならない、多くの職が失われると訴え、地域レベルでの規制強化を求めている。ショーン・エロ=リベラ市議も、地域交通委員会の委員として、より強い監督体制なしにサンディエゴ都市圏で無人運転サービスを拡大することへの反対決議を可決させた。同委員会は州議会と規制当局にも介入を求めている。

■リフト・ウーバー経由でも配車

ウェイモはリフト (Lyft) とウーバー (Uber) とも提携しており、それぞれのアプリ経由でも配車を受けられる仕組みだ。料金は時間や距離などの要素で変動し、どのアプリを使うかによって安い方を選べる場合もある。利用は18歳以上に限られる。すでにベイエリア、ロサンゼルス、フェニックス、ダラス、ヒューストンなど10以上の都市・地域で無人運転サービスが提供されており、サンディエゴはラスベガス、タンパ、デンバーとともに今回の拡大対象となった。一般向けの正確な開始日はまだ公表されておらず、同社はアプリの通知で告知するとしている。

︎上の画像は AI が生成したイメージです。