10/26/2026
■FTCと20州が提訴
米連邦取引委員会 (FTC) とカリフォルニア州を含む20州は10月26日、格安小売チェーン大手のダラー・ゼネラル (Dollar General) を提訴した。
棚や値札、広告に表示した価格より高い金額をレジで請求する「欺瞞的 (ぎまんてき) な価格表示」を長年続けてきたとしている。
訴えは、同社の本拠地テネシー州の中部地区連邦地裁に起こされた。
FTCは2対0の賛成で提訴を承認した。
■苦情は3年余りで2万9,000件超
訴状によると、2023年1月から2026年3月までの間に、表示価格が守られなかったとする顧客の苦情が少なくとも2万9,265件寄せられていた。
苦情は、同社が営業する48州すべてから届いていたという。
社内監査や政府の立ち入り検査でも、価格の食い違いが繰り返し見つかっていた。
FTCは、数千の店舗で不当な過大請求が行われ、同社が消費者から数百万ドルを得ていたと指摘している。
■過去にも罰金 それでも改善せず
同社は2019年から2026年にかけて、6つの州の司法長官や消費者保護当局と計7件の和解を結び、$600万(約9億5,000万円)以上の罰金を支払ってきた。
それでも、レジでの過大請求をなくすための十分な対策を取らなかったとされる。
ノースカロライナ州のジェフ・ジャクソン (Jeff Jackson) 司法長官は、同社が問題を組織的なものと知りながら修正しなかったことを示す内部文書を入手したと述べた。
■人員不足の店舗が背景か
同社は全米で約2万1,000店舗を展開する。
会社には本部の指示で棚とレジの価格を一致させる方針があるものの、人員の少ない店舗では作業に手が回っていないと報じられている。
訴状は、弱い立場の買い物客が被害を受けてきたと指摘している。
FTCの消費者保護局長クリストファー・ムファリッジ (Christopher Mufarrige) 氏は、同社が何百万人もの米国の消費者の信頼を裏切ったと批判した。
FTCと各州は、差し止め命令と金銭的な救済を求めている。
■会社側は「徹底的に争う」
ダラー・ゼネラルは声明で、棚とレジの価格を100%一致させることが目標だと説明した。
一方で、他の小売業者と同様に、方針や手順があっても時に食い違いは起こり得ると述べた。
店舗には顧客に適切に対応するよう指示し、価格を正確にする取り組みも強化してきたという。
同社は、FTC側が求めた金額は現実の過大請求額とかけ離れていると反発し、訴訟で徹底的に争うとしている。
︎上の画像は AI が生成したイメージです。