8/18/2025ロサンゼルス・ドジャースは8月17日、ドジャースタジアムのサンディエゴ・パドレスとの3連戦を全勝で終え、ナショナル・リーグ西地区首位の座を奪還した。最終戦はパドレスが4点差を追いついたものの、8回裏にムーキー・ベッツ遊撃手がロベルト・スアレス投手から放ったソロ本塁打が決勝点となり、5対4でドジャースが逃げ切った。
▪️試合展開と勝負の分かれ目
試合は序盤からドジャースが主導権を握った。1回にフレディ・フリーマン一塁手とアンディ・パヘス外野手の本塁打で4点を先制。パドレス先発のダルビッシュ有投手は以降立ち直り、継投で6回まで追加点を許さなかったが、序盤の失点が響いた。パドレスは3回にフェルナンド・タティスJr. 外野手の適時二塁打で反撃。さらに6回にはギャビン・シーツ外野手とライアン・オハーン一塁手の連続二塁打で1点差に迫り、8回にはザンダー・ボガーツ遊撃手の死球出塁から代打ホセ・イグレシアス二塁手の内野ゴロで同点に追いついた。しかし、直後の8回裏、スアレス投手が投じた内角高めの速球をベッツ遊撃手に捉えられ、左翼席への一発で試合は決した。
▪️チャンスを逃したパドレス
パドレスは計10安打のうち7本が長打だったが、得点機を生かしきれなかった。走者を得点圏に置いての打率は2割未満に終わり、シリーズ全体では20打数3安打と拙攻が目立った。特に、フレディ・ファーミン捕手が長打コースを全力で走らず二塁で刺されるなど、走塁面でのミスも響いた。マニー・マチャド三塁手も好機で凡退が重なり、試合後は無言でクラブハウスを後にした。
▪️チームの状況と今後
パドレスは直前まで17試合中14勝と好調で、首位ドジャースに1ゲーム差をつけてロサンゼルス入りしていた。しかし、3連敗により逆に2ゲーム差を追う立場となった。残りシーズンは6週間、両軍とも31試合を残しており、ペトコパークでの直接対決を控えている。タティスJr. 外野手は「まだ地区優勝を狙える」と強調し、マイク・シルト監督も「最後まで戦う」と前向きな姿勢を見せた。一方、ドジャースは4連敗後の3連戦で投打が噛み合い、首位の風格を取り戻した。デーブ・ロバーツ監督は「集中力と闘志を取り戻した。僅差の試合をモノにできたのは大きい」と語った。
▪️地区V争い
今回の3連戦はパドレスにとって首位固めの好機を逃した痛い結果となった。好調を維持しつつも勝負どころでの拙攻やミスが響き、ドジャースに再び主導権を握られた形だ。とはいえ、シーズン残り試合は十分にあり、再び両軍が直接対決する次週末 (8月22日〜24日) に「借りを返す」機会が訪れる。NL西地区優勝争いは依然として予断を許さない。