Thursday, 28 March 2024

事件

3つの小事件。▽30数年前に参加したハロウィーンのカボチャ彫りコンテスト。日本の 「般若の面」 に似せて彫った (はずの) 私たちの作品は、いくら探しても展示会場に見当たらない。失敗作と勘違いされて、無惨にもゴミ箱に捨てられていた。▽ ゴマに似たメキシコ産の植物の種「チアシード」は栄養素の宝庫。“奇跡の植物性タンパク質” と呼ばれるスーパーフード。健康オタクの私は水に浸けて戻し、ヨーグルトに入れて食べる。プラスティック容器に保存していた大量のチアシードを稼働中の掃除ロボット 「ルンバ」 が全部ひっくり返してしまった。始末が大変と困惑している私を尻目に、ルンバは規則正しく、せっせと “自助努力” を続け、見事なまでにキレイに片付けて事件解決。何事もなかったように充電ドックに戻っていた。感動モノ。▽ グローサリーストアで安いスイカが大量入荷していると、大好物だけに、分別なく7〜8個まとめ買いしてしまう。2週間分の食料と日用品で、車に積み込むスペースが足りず、身動きが取れない。スイカを助手席とヒザの上にも乗せて発進しようとすると、アラームが車内に鳴り響く。仕方がないので、助手席のスイカにシートベルトを掛けて家に戻った。 (SS)
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今となっては笑い話だけど、あれは事件だった …。▽「ただいま〜!」と帰ってきた支店長に、元気よく「おかえりください〜!」 と出迎えてしまった。▽ 銀行員時代、社員食堂に行くエレベーターを待っている間、同僚と一緒に天井に向かってジャンプ。平和な行内に非常ベルが鳴り響き、シャッターが一斉に閉まった。▽ 新宿発深夜スキーバスに乗った途端、お腹が痛くなり、冷汗が出て痛みは増すばかり。緊急停車してもらって滑り込みセーフ。大きな料金所の地下にはトイレがあることを知った。▽ 夜行寝台列車「サンライズ出雲」の個室は暗証番号が設定でき、キーロック可能。練習したにもかかわらず、なぜか開かない! 開かない! 廊下で寝るわけにもいかず、長〜い車両を延々と車掌室まで歩き、また、長〜い車両を引き返して、ドアを開けてもらったが、番号キーが苦手になった。▽ 代謝の落ちた60代。健康診断にも行かず、壊れた体重計をそのままにしていたら、コツコツ減らした体重が徐々に戻って、気付いたら驚異の70kg超え。さすがに命の危機を感じたので、ジム通い&ダイエットに励み、毎日、体重計に乗って一喜一憂している。▽ 先月、10日くらいの間にモノが次々壊れた。パソコン、DVR、電子レンジ、食洗機、洗濯機、スマホ、掃除機 …、カラダは壊れないようにしたいと思った。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 昨年まで住んでいた家はアップタウンエリアにあった。近所のほとんどの家は、この数年間で短期滞在宿やホステルにどんどん変わっていった。ネイバーよりもいろいろな “旅行者” が出入りすることが多くなり、そしてホームレスもそのエリアでウロウロしている。今までは、生活に最高に便利なエリアで環境も良かったが、状況がかなり変化してきて、様々な問題が出てきた! 身の安全のため、夫が家の周りにセキュリティカメラを付けた。ある日、警察の車が何台も家の前に止まって、黄色のテープが貼られ、人もたくさん集まっていた。夫と外に出てみたら、何と刺傷事件が家の前の交差点で起こったらしい! 刺傷されたのはホームレスっぽい人。逃げた犯人はラテン系の男性。「もしかして、その事件が我が家のセキュリティカメラに映っているかも。。。」と思って、夫が警官に話した。警官が数時間かけて画面を見て、全部映っていた事件現場と過程をコピーした! かなり時間を要したが、家のセキュリティカメラのお陰で、あの犯人が逮捕された!!(S.C.C.N.)
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yoko 小学生のころ、毎日のように、隣りに住んでいた年の近い従姉妹たちと遊んでいた。小学生でも平凡な毎日を繰り返していると、ちょっとしたスリルが欲しくなる。当時流行った(?) 「114」 に電話をして受話器を置くと、すぐに電話がかかってくるが、 取ると無言という “おばけ電話” を楽しんでみたり、エンジェルさん(狐狗狸さんと同じようなもの)をしたり、オカルトな遊びでスリルを味わっていた。そんな私たちにとっての “大事件” は 『1999年に地球が滅びる。』:ノストラダムスの大予言。「ゆうちゃんは25才、ようちゃんは24才、あきちゃんは22才、ゆかちゃんは20才。みんな20代で死ぬなんて、私たち可哀想。わぁ〜、二十歳の時に地球が滅びるなんて、ゆかちゃん(← 私の妹)が一番かわいそ〜!!」と言って、一番チビの妹を怒らせていた。当時の私にとって、24才はすごく大人で、想像もつかない先の話のはずだったのに、あっという間に何事もなく“地球も滅びず”20年が過ぎた。今は事件もスリルも欲しくない、平和・平穏に毎日を送っていけることが幸せだと感じるようになった。 (YA)
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reiko-san 我が家の居候猫 (♂ 年齢不詳) は、体重15パウンド。ずんぐりむっくりの体に、垂れ下がったお腹がトレードマーク。鋭い眼光で、ぱっと見は意地悪そうだが、実はものすごーく優しくて甘えん坊な可愛い子である。近所に本当の飼い主がいるのだが、どういうわけか我が家が気に入り、今ではすっかりうちの猫になっている。この子がうちに出入りするようになって半年くらい経った頃、事件が発生! 朝、外出しようと玄関を開けると、扉のすぐそばに死んだネズミが横たわっていた。私は思わず、ギャッと後ろに飛び退いた。私たちの目に必ず止まることを期待するかのように、きちんと置かれたかわいそうなネズミ。これはもしかして噂に聞く、猫からのギフトなのか?! そして、その翌週、今度は一回り大きいネズミの死体・・・。2〜3週間置いて、今度は鳥の無残な姿が・・・。捕った獲物を私たちのために持ってきてくれているらしいが、こちらは大迷惑。そして、忘れた頃に、今でもこの死体遺棄事件は勃発する。事件発生のたび、ギャーギャー騒ぎながら、かわいそうな遺体を箸でつまんで処理する私たち。全く褒めもせず、猫の威信を傷つけているかもしれないが、そんなことはどうでもよい。ギフトはもういりませ〜ん。(RN)
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suzuko-san 私は普通の人はこんな目には遭わないだろう、と思うような多くの事件を経験してきている、いわゆる「事件の女」。「どうして、人生こうなるのん?」。日本でサラリーマンをしながらこつこつ貯めてきた、新車のベンツが買えるほどの大金を騙されたり、この国でもその半額ほどの詐欺に遭ったり。しかし、しかし、人生の最大の事件は入国拒否という、そんな目に遭った人はほとんど誰もいないという、人生の一大事件。ビザ問題を抱えていた私は、ある知り合いに弁護士を紹介してもらい、その弁護士にビザの更新を依頼したのが大間違い。この国に来たばかりで、その弁護士がビザに詳しくないということも知らなくて、言われるままにお金を払ってしまった。で、ティファナでは何のビザの更新もできないということも知らず、ティファナの米領事館へワーキングビザの申請に。もちろん却下。そのパスポートを持って、次は弁護士のアドバイスに従い、I-20を取って学生ビザの申請。当然却下。パスポートに 「Reject」 の2スタンプが押されたまま、国境の移民局に行ったら、残り2週間のアメリカ滞在許可も没収され、入国拒否処分。目の前が真っ白という表現があるが、まさにそのまんま。生きた心地がしなかった。もう、これからの人生は穏やかに穏やかに。事件はいらな~い! (Belle)
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jinnno-san 私の服のサイズは子供サイズ (10才女子用 笑)。なので、あまり子供っぽくなく大人が着てもオッケーで、気に入ったお洋服はなくなる前に速攻で購入する。で、この夏めっちゃ暑いじゃあないですか。それにピッタリの木綿の可愛い、しかし大人っぽいスカートがあって、ちょうどいいと思ってパームスプリングス (ど暑い砂漠 笑) に着て行った。大きなイベント会場で、その可愛いスカートとジャケットですましていた私。そしたら、斜め前に座っていた知り合いのおばさんが 「パンツ、見えてるわよ」 「は?」 なんと、スカートの横にあるチャックが全開。だから下のパンツ、まるみ〜え 笑。その場はスカーフを腰に巻いてセーフ、だったわけで、、。でも、ホテルに帰って、無理矢理チャックをあげたら、下がらなくなったわけで。。そのまま寝た 笑。その会場で同じメンバーと丸3日間くらい顔を合わすのだけど、スカート下がらない = スカート脱げない = 同じスカート3日間 = 寝るときも一緒 笑。家に帰ってからチャックが緩くなったのか、やっと脱げた! でも捨てるのはイヤだから、器用なSCCNしゃん (↑) に直してもらっちゃった〜。よ! 一件落着〜(というか3日3晩同じ服は、“事件“ というか “普段“ ? 爆)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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事件なら毎日のように起こっている。しかも、大体同じような事件の繰り返し。そして、事件を起こしてくれるのは7歳と9歳の娘たちである。1日1回は聞こえる悲鳴や泣き声。それらを聞いた私はすぐに現場へと駆けつける。現場では、右腕の内側に赤くつねられた痕があり、泣いている次女と、怒っている長女。何があったのかは知らないが、次女をつねったのは長女なので、まずは、手を出した長女を叱る。その後は2人から事情聴取。話を聞くと、ケンカの原因はゲームアプリだったようなので、原因となったゲームアプリ、すなわちタブレットそのものを即、没収し、反省するまで返さないことになった。すると、大泣きして私に反抗してくる次女。「もうケンカしないから〜! 約束するから〜!」 とお願いしてくるが、何と言おうとも、タブレットは翌日までおあずけとなり、とりあえず仲直りさせて一件落着。このようなやりとりは、これまでに何回も繰り返している。そして昨日、夕飯のオムライスを作っていた私のところへ長女がタブレットを持ってきて、写真を見せてくれた。その時、私が手を滑らせて、タブレットを出来上がったオムライスの皿にガシャーン!と落としてしまった。皿は見事に砕け、夕飯は作り直しとなった。目眩がするような事件だった。 (SU)


(2019年9月16日号に掲載)