Friday, 19 April 2024

もし…だったら

▽氷点下30℃に達するワシントン州東部の冬。アイスバーン (路面凍結) に車輪を取られ、突然スピンを開始。交通量が少なく、次第に減速し、奇跡的に車両後部を中央分離帯に軽く当てて止まった (もし、他車と衝突していたら…)。▽9.11テロ後、不気味なEメールが届いた。「バイオテロが始まる。青色の封筒に注意しろ」。迷惑メールとして消去したが、数日後、フロリダ州の地方新聞社に炭疽菌が郵送されて職員が死亡する事件が発生 (もし、会社に送られて、知らずに開封していたら…)。▽クリスマスの夜。オフィスで仕事をしていると、階下の別会社で何かが破壊される音がした。銃を携えた複数の強盗が侵入していた (もし、私たちが標的になっていたら…)。▽喫煙していた30年ほど前。ラテン系経営者のミニ売店でタバコを買おうとしたら、短銃を持った男が押し入り店主に銃口を向けた。店内は店主と私だけ。後ずさりして固まっている私に “Don’t do anything, man! Keep still.”。店主はレジを開けさせまいと抵抗している (マズい!)。押し問答の末に現金を鷲づかみにして走り去った (もし、犯人が業を煮やして発砲していたら…)。30数年間の米国生活で、一歩間違えば、生命の危機に見舞われた恐怖体験 BIG4。皆さんはどうでしょう? (SS)
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▽「もし美人だったら」。オトコを虜 (とりこ) にして袖にする。容姿なんかで、その人の価値は決まらない、と言ってみる。世界一のイケメン大金持ちと結婚する。でも、年を取ってからの劣化がとても心配だ。▽「もし動物だったら、何になりたい」と小学校の教師をしている友人が生徒に質問したら、「飼い猫」と答えた子どもが多かったそうだ。「猫」ではなくて「飼い猫」。今の子どもたちは抜け目がない。▽「もし中学生だったら」。科学的なトレーニングを受けてみたい。水飲むな! うさぎ跳び! あのスポ根は何だったんだろう。▽「もしスマホがなかったら」。電話代が相当高い。待ち合わせが大変になる。腕時計を付けている。外出する時はルートを紙に印刷して持っていく。ネット結婚したWさん夫妻は誕生していなかった。▽「もし魔法使いだったら」。亡くなった家族を生き返らせたい。痩せの大食いになる。永遠の命を獲得する。世界から病気や戦争を無くす。▽「もし、男だったら、女だったら、どんな顔」。友人が教えてくれた、性転換ができる写真加工カメラアプリ「FaceApp」がおもしろい。性別を変えるだけでなく、顔年齢、表情を変更する機能もある。芸能人の写真や有名な歴史の偉人などを加工するのも楽しい。ぜひ遊んでみてね。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 『スライディング・ドア』(Sliding Doors ) という映画を観たことがある? 1998年制作のイギリス・アメリカ合衆国の映画。地下鉄のドアが閉まった場合と、閉まらなかった場合とで、主人公の運命や恋の行方がどう変わるかが並行して進んでいくような異色のラブ・ストーリー。その映画を観たあと、結構、自分の今までの人生、生き方を考えた。20歳の時、東京へ留学した私は、もし東京じゃなく、第2希望のパリに行っていたら、今は日本語じゃなく、フランス語を話しているかも。大学を卒業して、東京で就職していなかったら、今は母国の台湾で貿易関係の仕事をしていたかも。東京で会社に勤めながら、会社の英会話クラスを受けていなかったら、主人とは出会っていなかったと思う。主人と出会っていなかったら、アメリカそしてサンディエゴに来る機会もなかっただろう。日本語を忘れたくないため、日系企業に応募したら、ゆうゆうで働くことになった。そして、20年が経った。。。(歳がバレバレ!?)  人生って面白いね。  (S.C.C.N.)
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yoko もし、サンディエゴに留学していなかったら、地元で短大を卒業後、就職して、そのうち結婚していたかな。出産後、数年は子育てをし、子どもが就学したら、パートに出るか、親の会社を手伝っていたかなぁ。夫婦で親の会社を継いでいたかも。日本にいた方が自分の生活レベルは高そう。親兄弟、日本の友人たちが近くにいて簡単に会える。夫は日本人だろうから、家の中でも外でも日本語。コミュニケーションがとても楽だったろう。でも英語は使う機会がないから、どんどん忘れてしまっていそう。平凡で普通の幸せな生活を送っていたかな。それともどこかに行きたくて、平凡で退屈な毎日に飽き飽きしていたかな。高校生のころの私は「高校卒業後、短大か大学へ進み、就職して、結婚退職して、子どもを産み、主婦におさまる」という、当時の私の地元の女の子のお決まり“人生コース” を進みたくなかった。洋画や洋楽が大好きで、外国に憧れていて、将来はアメリカに住むのが夢だった。結果的に夢が叶ったわけだが、時々 「もし日本にいたら…」 と考えてしまう。 (YA)
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reiko-san 「もし、トラちゃん(我が家の猫)が人間だったら、家族や友達を大事にする、忍耐強く、優しい人だったろうね〜」と、よく娘と話している。お腹が空いている時、ミャーミャーとうるさく要求もせず、いつもより少しだけ積極的に足元にまとわりついて、遠慮がちに教えてくれるトラちゃん。嬉しい時、かすれた声でか細く鳴くことがたまにあるのだが、「わー! トラちゃんが鳴いた!」と、こちらが嬉しくなるくらい珍しい。娘にラフに遊ばれても、爪も立てず、噛みつきもせず、じっと我慢して、それもえらい。でも、新入り猫の CowCat がしつこいと、しっかり威嚇して追い払う強い面もある。この CowCat、本当によく食べる猫で、その食べ方もすごい。フガフガ言いながら、キャットフードに喰らいつき、食べてる途中になぜかいつも頭を振るので、口の中の食べ物が周りに飛び散る。一粒ひとつぶ丁寧に食べるトラちゃんとは大違いである。ご飯がない、外に出たい、かまってほしい、家の中に入れてほしい、要求がはっきりしていて、それを大きな声でしっかりと伝えてくる。この子が人間だったら、いつでも何か食べていて、お腹がブヨっと飛び出し、大声でわめきちらす、自己主張の非常に強い人であったに違いない。 (RN)
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suzuko-san もし、私が百獣の王、ライオンだったら・・・。権力と威力を振りかざし、そのあたりの動物に威圧感をこれでもかというほど与え、ほしいままにできる狩りのパワーで得た獲物をムシャムシャと美味しそうに食べていただろう。もし、飼い猫だったら・・・。飼い主に精一杯なついてニャンニャンし、彼(彼女) を喜ばせては、せっせと餌を沢山もらい、歩行困難になるほどのブタ猫になっていただろう。あるいはもし、犬だったら・・・。毎日連れていってもらう散歩で歩くのではなく、せっせと走り回って飼い主を引っ張り、彼(彼女) の運動量増加に一役も二役も買っていただろう。もし、女王アリだったら・・・。働きアリに、日頃の働きぶりに感謝の気持ちを十二分に表し、もっともっと働く意欲をかき立てて、どのアリ族よりも巣の中を蓄えで一杯にしていただろう・・・。などと、あり得もしない想像をしてみるのは実に楽しい。しかし悲しいかな、私はライオンでもなく、猫でもなく、女王アリでもない、そのあたりの、ちょっと変わった一匹狼おばさん、いやもう既に狼婆さん。権力も威力もなく、ニャンニャンする相手もなく、せいぜいが、月に向かって遠吠えするくらいが関の山。さあ、月よ、私の遠吠えを聞いてくれ、てなもんである。バカな・・・。 (Belle)
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jinnno-san あたいが男に生まれていたら … というか、今からオトコに変身(変心?)したら … きっと、あたいの既存の性格にものすごくフィットした、男らしい (笑) 人生を謳歌していただろうなー! どれどれ、どんな暮らしぶりか想像してみよう!・・・ ① 町内を一人歩き、フラっと屋台の飲み屋に立ち寄る(フーテンの寅さんがアイドル 笑)。② 店のオヤジさんとすぐ意気投合、オヤジさんがカウンターの下から徳利 (とっくり) をおもむろに取り出し、オレのお猪口についでくれる(笑)。③ 隣に座った見ず知らずのおっさんの苦労話に耳を傾ける。④ 知らない間に屋台は満席、みんな、中年高年のおやじさんばかり。 ⑤ 酒の肴はこんにゃく、玉子のおでん (哀愁ただよってるなあ!)。 ⑥ おっと、オヤジさんが一升瓶を取り出した! (いいぞ! 笑)。屋台のみんなに振舞われる (理想通り! 笑)。⑦ こんな感じで、屋台から屋台に飲み仲間を作るオレは、、あれ? ・・・ すでにもう変身前から、オッサン並みだった ーー !。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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もし、私がアメリカに留学していなかったら・・・もしくは、大学卒業後にすぐに日本に帰国して就職してれば・・・ということは何度も考えたことがある。アメリカに留学していなければ、今の夫に出会うこともなく、普通に日本の実家近くで就職し、日本人と結婚していたか、今でも独身でいただろう。実家から通勤して独身だったら、もっとお金も貯まって、自由に生活していただろうなぁ。しかし、そんなことを考えてしまうのは自分が辛い状況にある時が多い。特に、子どもを持つようになってからは、自分が思うように外に出て働けない悔しさ、子ども中心の生活に疲れを感じることもあった。そんな時、自分の家族が近くにいたらなぁ・・・とよく思う。しかし、夫や娘たちにも後悔している自分を見せるわけにはいかないので、なるべくポジティブ思考でいようと努力はしているつもり。あ、後悔しているわけではないよ、時々するけど。でも、自分には、性格的に起きてしまったことをクヨクヨ悩むところがあるので、「もし・・・だったら」というのは最も避けるべき考えなのである。さぁ、今年も何でもいいから頑張ろう。前を向いてね。 (SU)


(2019年1月16日号に掲載)