いたずら

▽日本に暮らす89歳の母が真夜中の無言電話に困り果てていた。就寝前に呼び出し音を消すことで睡眠不足を防いでいたが、音量を戻すのを忘れて連絡が途絶えてしまい、母の安否を気遣う人たちが訪ねてきたことも —— 。どうしたものか。弟が電話口で演歌を歌っても逆効果。イタズラはエスカレートするばかり。母は50代初めに仏門に帰依して精進を続け、今では入信宗派の高位資格を手にしている。魂を込めて唸 (うな) る母の読経は響きが良く、ビブラートも効いて、深夜に聞けば不気味さもハンパない。ある晩、その懲りない相手に聞かせたら、イタズラ電話はすぐに切れた。▽その昔、私と友人の3人が後楽園球場の (古いな … ) 三塁側内野席で野球観戦をしていたら、ライナー性の打球が飛び込んできた。体をよじって直撃を避けたものの、その後もファウルボールが何度も私たちを襲う。友人の1人は完全に “ファウルボール恐怖症” になってしまい、バットの快音を聞くたびにビビリまくる。私たちはイタズラを思いつき、ボールが飛んできたと思わせて大声を上げ、彼の反応を見ようとした。「あーっ! 来たーっ!」 と叫んだら、隣にいたオジさんが 「うわーっ!!」。食べ物をひっくり返したようで全身に降りかかっている。新しいきつねそばを弁償することで許してもらった。 (SS)
blue_line932
▽その昔、友人と「幽霊自転車」で盛り上がったことがある。彼女が通勤に利用していた築地駅の道ばたに放置された老朽自転車が、ひとりでにカラカラとペダルを漕いで回り続ける。初めて見たとき、びっくりした。なんでも、地下鉄の駅通気孔から噴き出す排気に目をつけた誰かのいたずら。排気の力でペダルが回ったり止まったりを繰り返し、あたかも透明人間が気まぐれに漕いでいるような「作品」に仕上がっていた。幽霊自転車を置いた人。それを見てニヤッと笑ってる人。放置を認めた警察…。いいなと思った。▽蓋 (フタ) を開けるとヘビが勢いよく飛び出す「びっくりポテトチップ」、本物そっくりの「イミテーションげろ」など、離婚したばかりの同僚と "いたずらグッズ" の仕掛け合いをして、毎日笑い転げていたことがある。「つらいとき、なおさら笑って前を向く」。ウイットに富んだいたずらや笑いには、そんな力があるような気がする。▽初めての外出禁止令。「うわぁっ!」。1週間で目方が10パンド増えた。旦那が体重計の針をいたずらをしたようだが、それを差し引いてもこの増え方はヤバイ。「2020年は本当に大変だったね。神様のイタズラにしてはやりすぎだよね」。笑い話になる日が早く来ますように。 (NS)
blue_line932
sheau-ching-san.gif 高校時代はクラスの仲間といつもワイワイしていた。若いせいもあって、私たちはいつもヘラヘラ笑っていた! そんな私たちは、エープリルフールの日に「商業英語」の真面目なK先生に何かいたずらしようと思っていた。クラスとクラスの休憩時間にいつも2階の教室の廊下にいる私たちは、あの日、たまたまK先生がキャンパスを歩いている姿を見かけた。「今だ!」と思って、「先生、こっちこっち!」と叫んで手招きし、2階にいる私たちの方を見てもらった。「先生が持っている何かが落ちてますよ!」「えっ? 何…」と先生が独り言を言いながら地面を見て、グルグル3回も回った。それを見た私たちは大笑い!「先生、今日はエープリルフールの日ですよ〜」と私は大声で先生に。ただのいたずらだと単純に思っていた私だが、このクラスのファイナルテストの点数が59点だった (60点が合格点)! K先生に、もう一度合格のチャンスが欲しいとお願いに行ったら、「二度といたずらしないと約束してくれたら、チャンスを与えるよ」と言われた。結果的に60点がもらえて、合格になった。あれから、いたずらと無縁になったけど、あのときの楽しさは忘れない! (S.C.C.N.)
blue_line932
yoko 小学校の中学年ぐらいまで、隣に住んでいた従姉妹 (いとこ) 2人と妹と私の4人で、一緒に毎日のように遊んでいた。ローラースケートをしたり、貯水池に置いてあった祖父のボートに乗せてもらったり、稲刈り後の田んぼに落ちている稲ワラで遊んだり、近所の公園に行ったり、暗くなるまで外で遊んでいた。まだまだ辺りには田んぼがいっぱいあり、あぜ道もあり、あぜ道に生えているいろんな草花が私たちの恰好の遊び道具だった。春はレンゲソウ、秋はジュズダマでネックレスを作った。他にも、オシロイバナの種から取れる白粉を集め、スイバの茎を口に入れて酸っぱさを楽しみ、カラスノエンドウの小さな豆はおままごとに、ナズナは鈴に、笹の葉は船にし、露草から青い色水を作ったり、毎日自然と触れ合っていた。いたずらに落とし穴を作ったりもした。浅い穴 (深く掘る根性はなかった) の上に小枝や草花の茎を敷き詰め、上からそっと土をかぶせた。出来上がった後に自分たちで試していたから、いたずらにならなかったのだが…。いつのまにか、実家の周りは全て住宅地になり、あぜ道も田んぼも消えてしまった。思い出の中でしか見られない景色になってしまった。 (YA)
blue_line932
reiko-san ▽子供時代によくやったいたずらは、地面に穴を掘り、落ち葉などで目隠しして、誰かを落とし入れるというもの。誰を引っかけようかと相談しながら、弟や友達とつるんで穴をセットアップするという作業はよく覚えているが、いたずらが成功したかはあまり覚えていない。唯一覚えている引っかかってくれた人物は私の父。「うわー」と大げさに叫びながら穴に落ちてくれて(落ちるといってもせいぜい50センチくらいの深さ)私たちは大喜び。でも、今から考えると、あれは私たちを喜ばせるための父の名演技だった可能性が大。▽十数年前のこと。 昼休みにオフィス近くのモールに車を停め、店でランチを買って外に出ると、停めたはずの車がない! 一瞬、頭の中が真っ白に! 停めた場所をたまに忘れることもあるので、気をとり直して駐車場全体を見回したが、どこにも見当たらない。盗難? それとも牽引されてしまった? と焦っていたら、笑いをこらえながこちらに歩いてくる夫の姿が。一緒に昼食を食べようと私のオフィスにやってきた彼。モールに停めてある私の車を見つけ、鍵を持っていたので、知らぬ顔で他の場所に移動させ、隠れて私の様子を窺っていたらしい。最初は本気で怒りそうになったが、一緒に大笑いしてしまった。忘れた頃に、あっと驚くいたずらを仕掛けてくる夫なのだ。 (RN)
blue_line932
suzuko-san この号が出るのは4月1日。つまりエイプリルフールである。この日は、堂々と嘘や人をかつぐ行為や言葉が許される日である。というので、会社勤めの頃は、よく仕事仲間をかついでは、皆で笑っていたもんだ。例えば、出勤してきたばかりの後輩に、「お母さんがお弁当を持って来ているので、駅まで取りに来てほしい、と連絡があったよ」と。携帯などない時代。それを確かめることができない彼は、慌てて駅に母親を迎えに行ってうろうろするが、もちろん来ていない。母親と会えなくて、しょぼくれて帰って来た彼に「今日は何の日だっけ?」。こんな4月1日の遊び以前に、私の高校時代、友達との会話は「口でいたずらをする」というのが、我々の日常会話の基本であった。つまり、相手の失敗や弱点をついて、どんどん落としていくのだ。相手も負けてはならじと応戦してくる。この相手をいかに落としていくか、という会話合戦は、いたずら心を満開にしなくては応戦できない。こんな会話をいたずら心のない人に投げかけると「むっ」とされて、嫌われるだけだ (それで何度嫌われたことか)。しかし、この会話を勝って終えると実に爽快なのであるが・・・。ここで学んだこと。悪戯は、徒に誰彼になく言ったりしたりするものではない、ということ。ちゃん、ちゃん! (Belle)
blue_line932
jinnno-san ドリフ大爆笑 (← ちょっと! 漢字変換でドリフターズ出てきたよ!笑) で習った、寝てる人のまぶたに黒の太字マジックで目玉を描く、または自分が眠いときに自分に描いて参加する、は王道でしょ 笑。そんな昭和を代表するドリフのパロディと勝手に解釈してる平成代表スマスマでも、金物屋に売っているようなでかい銀色ボールが天井から頭に落ちてきたり(笑)、デコピンやら、いやデコピンならまだかわいくて、ちXびに選択バサミはさんで引っ張ったり (笑)、ふっといゴムをバァーン!!て容赦なく顔にぶつけたり (ヒドイ 笑)、走ってくる誰かの必ずちXこになぜか目がけて金物が当たったり (ブブ)。いたずら心たっぷりの昭和/平成のバカ笑いできる番組が、わたしには合ってるわー。わたしの小さないたずら例では、かっぱ巻きに見えないように、わさびをタップリ入れて人に食べさせるとか、にぎりっぺを妹にするとか、中学生の頃は、男子のズボンをみんなの前で脱がすとか、、。あ、これらはただ、純粋で昭和を代表するイタズラだから、イジメじゃないから安心してね~ (って、イジメっこは口をそろえて言うんだよね 笑 ← ウソウソ 笑) (いまだにやっちゃってますけどね 笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
blue_line932
①まだ5歳の頃の『いたずら』。団地に住んでいた私は、外に出れば誰かしら一緒に遊ぶ人がいた。人数が集まれば、良い知恵、悪い知恵も集まる。昔の一軒家に黄色い配達牛乳の箱があったのを覚えている人はいるだろうか?(今思うと、あまり衛生的でもない気もするが)。 私たちは黄色い箱を目指して家々を回り、箱を開け、牛乳を飲んで瓶を戻す。コーヒー牛乳が入っていた時はみんな大喜び。ある日、見つかって怒鳴られた。のでやめました。 ②高校の頃の『いたずら』。以前にもこの場で書いた記憶があるが、放課後、毎日と言っていいほど、5、6人のメンバーで一人の家に集まっていた。この悪知恵の能力を、学業に上手に使っていれば鬼に金棒だったはず。が、私たちは “いたずら電話” にエネルギーを費やしてしまった。適当にダイヤル回して、出た相手に「巨大ガニがそちら方面に逃げているから、気を付けてください」「いーっぺぇ大根がとれたからよ、今から届けにいぐから、待っでて (すごい訛りで)」などなど、一人が電話で話し、他はスピーカーフォンで笑いを抑えて聞いている。今思うと、なんて失礼極まりない。2020年。あちこちに防犯カメラがあり、電話番号もすぐ調べられる時代。下手なことしたら、すぐ訴えられる。『いたずら』要注意!(お前が言うか!) (IE)


(2020年4月1日号に掲載)