Wednesday, 24 April 2024

想定内/想定外

球春告げる3月! オープン戦が始まると、私のような野球ファンは心が浮き立ってくる。気持が急かされるような、落ち着きを失うような、 心拍数も幾分か増えていくような、微熱に浮かされたような、それでいて微妙に心地よい状態がワールドシリーズ終了まで続く。でも、今年は気が重い。3年前のWS覇者 (アストロズ) がTVカメラで相手 (ドジャース) のサインを盗んでいた事実をMLBコミッショナーが認定したのだ。禁止薬物使用 (ステロイド他) も記憶に新しく、アメリカ国技たる野球の価値を貶 (おとし) める不正行為の存在は、もはや想定内? ドジャースにチャンピオンリングを譲るべきとの声も出たが、前田健太投手 (当時ドジャース) の一言がすべてを語っている。「そんな “繰り上げ当選” のような名誉はいらない」 —— 聞いたか。ましてや不正をしてまでの名誉の真価など、どこにあるのかね? 優れた動体視力を備えたメジャー級の打者は、事前に球種が分かれば長打を量産できるし、投手を標的に打ち返してケガをさせるのも簡単。打撃が凶器になるという、人道上/安全上の意味でも大問題。せめて、スポーツの世界だけは品位を保ち、真正面から正々堂々と戦ってほしいよな。新型コロナウイルス肺炎でメジャーリーグ開幕の延期もあり得る? これこそ想定外か・・。 (SS)
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▽先日、パーキングチケットを切られた。自宅の庭に車を停めて、なぜ違反チケットをもらうのだろうか。「駐車場の地面はコンクリートであるべき」というSD市の規定をネットで見つけた。想定外だった。▽新型コロナウイルスの影響で、日本のいろいろなイベントが、中止、延期、無観客興行になっている。観客のいない甲子園大会、大相撲、プロ野球のオープン戦は史上初とのこと。想定外のことが次々起こっている。▽「症状がない人にもウイルスが含まれていることは想定していなかった」と、厚労省の担当者が会見で説明していた。治療薬やワクチンが完成して早く収束しますように。▽「お前ら、メディアのエリートさまと、ワシントンのお前らにとっては、想定外の結果だったよな。お前らのアメリカはオレたちのアメリカとは違うんだよ。それこそが、トランプが勝った理由だよ」。4年前、アメリカの名もなき国民がCNNの動画に寄せたコメント。選挙は水物。今年の大統領選はどうなるのだろう。▽『最悪を想定し、最善を尽くす』。その昔、会社の先輩が教えてくれた名言。毎日、あたふたオロオロしていた自分には、目からうろこの話だった。確かに、人生は、想定外の連続だ。どんな事態が起こりうるか、日頃から想像力を膨らませて先を読み、「想定外」をドンと受け入れられるようになってみたい。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 20歳に台湾から日本へ留学した私のこと。。。。「お姉ちゃんは英語が話せないから、日本へ留学したのよ!」と、妹は周りの人にいつも言っていた。確かに、中学時代は数学が一番得意、英語が一番苦手だった。数学の先生からは「君が一流高校へ入学するのは全然問題ない! 頑張って!」と言われた。逆に、英語の先生からは「あなたは三流高校でも入学できないほど成績が悪すぎる! 本当に困ったものだ!」と言われた (笑)。結果として、みんなの想定内、アメリカではなく、自分に合っている (勝手に思っていた^.^) 日本へ留学! 日本の大学へ進学し、勉強と仕事で合計8年以上も日本で生活していた。しかし、それこそ想定外と言うべきか、英語があまり話せなかったこの私が、何と、自分の英語のアメリカ人の先生 (旦那) と付き合うことになり、私のめちゃめちゃ英語と彼のめちゃめちゃ日本語で会話をしていた! コミュニケーションの壁が高かったのは想定内。想定外だったのは、二人の価値観と人生観が一致して人生のパートナーになり、今年で結婚24年目! そして、まさか英語で生活して、英語で仕事をするなんて。こんな自分こそ本当に想定外だった!(笑) (S.C.C.N.)
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yoko 20代半ばの頃、27〜28才に結婚して、4、5年は夫婦2人で暮らしてから、子供が欲しいかなと、漠然と考えていた。27才の時に8年付き合った彼と別れ (自分の中では想定内)、次の彼とはお互いに結婚を考えていた。30才ぐらいで結婚して、35才までに子供ができればいいなと思っていた。それからいろいろあり、数年後にその人と別れたのは想定外だった。その後は適当にデートしながら、独身生活を謳歌していた。新しく引っ越したコンドの窓辺に観葉植物を並べ、猫2匹とのんびり暮らしていた。平日は出勤し、仕事を終えて同僚とジムのクラスに行き、週末はフリースクールに通ったり、趣味に時間を費やしたりで、なかなか充実した日々を過ごしていた。10年後に2人の子供の母になって、生活が全く変わっているとは想定していなかった。20代に思い浮かべた結婚生活とは全く違うが、これはこれで幸せだと思う。子供たちは可愛いし、家族仲良く、毎日ハッピーに過ごしていきたい。 (YA)
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reiko-san ▽アメリカに住み始めたばかりの頃。郵便局にある自動販売機で切手を購入しようと紙幣 (多分20ドル) を投入したところ、切手と一緒に、ジャランジャランとものすごい音を立ててコインが出てきた。十数ドル分のお釣りが、すべてコインで出てきたのは想定外だった。 お財布に入りきらないんですけど・・・。そして、この時、1ドルのコインがあることを初めて知った。▽数年前、娘のたっての希望もあって (動物とどうしても一緒に暮らしたかった、私の念願でもあったけど)Humane Societyから猫を1匹迎え入れた。最初は、絶対に生後1年未満の若い猫にしようねと家族で決めていたのだが、施設内で猫たちを見て回るうち、猛烈にラブコールを送ってくる1匹の猫に一目惚れ。職員さんが持ってきたデータを見ると「9歳」 とある。猫の9歳といったら結構なシニアではないかと一瞬ひるんだけれど、娘はもうその子を連れて帰る気満々である。私と夫も、フレンドリーで性格も穏やかそうなその猫がすっかり気に入ってしまい、引き取ることに。絶対に犬派だった私にとって猫を飼うこと自体が想定外。そしてシニア猫を飼うということも想定外。でも、今ではすっかり我が家の大事な家族。数か月後、もう1匹の猫も加わり、想定外の多頭飼い。人生、想定外のオンパレード。 (RN)
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suzuko-san 人生には得てして、想定外なことが起こるものだ。私のサンディエゴに移住も全くの想定外だった。何度も書いたが、私は日本では出版社勤め。締め切り前の2週間は帰宅が午前様、ということも多々あった。そういう生活だから、自分の面倒を見るのがやっとこさ。結婚して旦那様の世話などする時間は見つからない。という訳で、日本では結婚できず/せず、は、リッパに想定内であった。そんな中にも僅かな時間を見つけては、近場のアジアに出かけていた。一大決心して出版社を辞め、真っ先に姉のいたスイスへ飛び、ヨーロッパの国々を旅して回った。結果、私の心はアジアと欧州。アメリカの “ア” の字も、私の人生になかったのだ。 それが、緊急の仕事でサンディエゴに来ることになり、この渡米で私の人生が一変した。アメリカに住むなどということは、頭の隅っこにもない、想定外中の想定外。しかし縁あって住んでみると、ここは天国か?と思えるほどすっかり気に入った。想定外だったアメリカ人と結婚し、ちょっと想定内だった離婚もし。その後2、3年で誰かの所へ転がり込めるだろうという想定が見事に覆され、これまた想定外の? 独り身の生活が続いている。ま、この自由三昧の生活もなかなか気に入っているから、想定外も決して悪くない。 (Belle)
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jinnno-san 泡盛さんと出会ったのは、数年前の沖縄旅行だった。その頃は、床下に壺が並んでいるイメージ以外、泡盛さんのことなど知りもしなかったわ。そして沖縄で発見したものは?!(前も書いたけどね 笑) 国際通り付近にある、ごくフツーの居酒屋さんに入って、カウンターに座ったのよ。そしたら、ひねる部分がない蛇口が目の前にあって、「じゃんじゃんでるでる泡盛600円」笑 と札が添えてあるのよ。まさか水道のように蛇口ひねったら、泡盛さん飲み放題、なワケないでしょー、飾りでしょ、と思いながら、店のお姉さんに注文したら、、、普通にグラスと水と氷と、、蛇口をひねるパーツを持ってきて、蛇口に設置するではないか! 笑! 想定外! 後はヒストリー 笑。どうやって宿に帰ったのかも覚えて、ない 笑。想定内だわー 笑。でも、この時点ではまだ泡盛さんの魅力が分かっていなかったので、翌年、石垣島で泡盛さんに再会。今度は、名古屋では聞いたことない 「千ベロ」。千円でベロベロになる、という。まさか千円で私がベロベロになるわけない!と泡盛3杯の千ベロを注文〜。想定外だったわ。友達曰く、私、全く知らない土地の飲み屋街で、迷子になってたらしい 笑。教訓:泡盛の千ベロをこれからも飲ーむ!(え? 教訓? 笑)。(りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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△私は毎晩8歳と9歳の娘の間に寝ている。2人とも体が大きくなってきているので、ベッドで挟まれて寝るのはそろそろキツい。それはさておき、つい最近、長女が私の顔をじっと見て、「お母さんの顔、不思議〜!」と言った。どうせ、肌がザラザラとかブツブツとか言うんだろっと「ブツブツって言いたいんでしょ〜」 と先を読んで言ったつもりが、返ってきた言葉は 「ううん、穴があいてる!」であった。「毛穴」がゆるいってことよね〜。あはは …。なんというか、肌が荒れていると言われるよりもグサっときた。悪気がなく正直だからこそ、受け入れるしかないこの悲しさ。眠りにつくまで「穴」が頭から離れなかった。△長女の話。最近、彼女は太ってきた気がする。何を着ても服がピチピチで、なんか体もムチムチしてお腹が出てきた。年齢かなとも思うが、はっきり言ってよく食べる。 大人の2人前くらいペロリと平らげてしまう食欲。1年ほど前まではスラリと細身だったので、まさかこんなことになろうとは。このままでは肥満になってしまう心配がよぎったので、ちょっと食べる量を控えさせたいが、お腹をすかした子どもに「もう食べるな」とも言えず今日まで至っている。 (SU)


(2020年3月16日号に掲載)