Thursday, 28 March 2024

ゆうゆうインタビュー 江本 勝

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水に興味を抱くようになった理由を聞かせて下さい。

私が水に興味を抱いたのは40歳を過ぎてからです。それまでは宗教、哲学、科学には全く関心がなく、神の存在さえ信じていませんでした。私が貿易業を営んでいた頃、同僚がコロイド状の水 (超微粒子が分散した水) を紹介してくれました。それは私が長年抱えていた足の痛みの治療に効果を示し、この経験から水に興味を抱くようになり、研究を開始したのです。唐突かもしれませんが、波動水の勉強を始めたところ、私の前世からの記憶がそうさせたことを悟ったのです。


——江本さんにとって、前世とはどのようなものでしょうか。

不思議としか言いようがありませんが、私はインカ人やマヤ族としてメキシコに、そしてエクアドル、北アメリカなどの地域に住んでいたと思うのです。というのも、これらの地域へ旅行したとき、すぐに快適な気分になれるのです。その土地への帰属感というか、深い繋がりを感じるのです。私の過去を解読した霊媒師は、私が何百もの前世を持っていて、水に関連する事柄についての認識において、常に達人のレベルまで到達していたと私に告げました。ところが、私の傲慢さや虚栄心が邪魔をして物事は必ずしも良い方へは向かわず、惨憺たる結果に終わっていたのです。今、普通の「おじさん」として生まれ変わった私は、前世の過ちから学ぼうとしています。普通の人間として、私は一人で全てを望むことはできないでしょう。ですから、私の仕事を手伝ってくれる多くの助手がいるのです。
 

—— 波動水で人を癒すことができますか。
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Water after being exposed to the word Peace.


できます。療法家として、私は自身の力と波動水の知識を駆使してこれまでに1万人以上の人々を癒してきました。エイズやガンを始めとする重篤な患者たちを水を通じて治療しました。MRA (波動測定器) という装置で波動を測ることが可能になり、MRAを通して患者とコンタクトを取り、内部の情報を解読することで彼らの体内で何が起こっているのかを発見し、結果を示すことができるのです。かつて、日本では患者と直接に連絡し合うことが法的に禁じられていました。そのため、患者に装置のバーを持たせ、私がMRAの測定値を解読し、質問をして、波動測定器からの反応を得ていました。その方法は成功を収めましたが、今振り返ると少し恐ろしい体験でもありました。


—— 恐ろしい体験とは。

私も患者さんからの悪質な振動を感じてしまうからです。時には、その害悪な振動を吸収することもありました。この悪いエネルギーが周囲に存在すると、とても危険なのです。私はそのエネルギーを摂取してしまうだけでなく、それらを解き放つために集中しなければなりませんでした。ある時、私が美しい女性たちに気を取られていた時、悪い波動のエネルギーが私の中へ流れ込み、体内に衝撃を与えました。私はそのエネルギーを駆除するのに懸命になっていました。1万人の人々が抱えていたDNAレベル、化学的レベル、前世、カルマ、疾患、心理学的な問題などの毒が私を通り抜けたのです。私自身、未だに生きていることに驚いています。同じ行為をしていた多くの人々は死を迎えています。愛や感謝の気持ちに支えられ、私は今日ここに座って話をしています。当時の私はストレスのために狂ったように喫煙していました。それはプレッシャーを取り除くために不可欠だったのですが、今では必要ありません。


——今でも個人的にヒーリングを行っていますか。
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Masaru Emoto (right) lecturing in San Diego.


いえ、今はもう…。ヒーリングには多大なエネルギーを必要としますが、今の私は歳を取りすぎています。私は可能な限り、同じパワーを他のことで使いたいと思っています。世界には問題が山積し、一つが解決すると別の問題が持ち上がります。旅行、講演、著書を通して、私は人々が自ら心身ともに治癒できるように言葉を流布しているのです。私一人では不可能ですが、著述や講演を通して、より多くの人に手を差し伸べることができるのです。私の仕事を継続するために、私はこれまでに日本でMRAを使用する多くの波動インストラクターを訓練してきました。そして、ロサンゼルスで波動養成学校をスタートさせたのです。


—— 水の結晶を撮影するようになった経緯は。

お話したようなヒーリングの体験と哲学が、私を結晶哲学の研究、開発へと導きました。私たちはヒーリング効果が美しい結晶をもつ波動水を飲むだけで起こる事実を発見しました。さらに水の研究を重ねて、仕事を続けていくうちに、水は与えられた情報や振動によって影響を受けるという現象に気付き始めました。この理論によって、私たちは構造を組み替えて、ポジティブな考えやイメージ、音による水質改善を促進することを可能にしました。しかし、私にはそれを物理的に証明する方法論が無かったのです。ある日私は、同じ形質の雪片は二つと存在しないという内容を本で読み、水を凍らせてそれを撮影するというアイデアが浮かびました。すぐに私は研究員の石橋氏に依頼し、水の写真を撮影するという試みを始めました。数カ月間は何の成果も見られず、失望が広がりました。事実、彼はほとんど不可能だと諦めかけていたのですが、私は彼の自信を回復させようと、彼に信頼を寄せていることを言い続けました。やがて、少しずつ私の情熱と自信が伝わり、彼もその可能性を信じ始めました。私たちは次第にそのメソッドを向上させ、ついに1994年、それが完成したのです。先ず、水をボトルの中へ注ぎ、言葉、写真、音楽などに触れさせます。次に、その水のサンプルをシャーレーに取り出して凍らせます。数時間後、凍った水のサンプルに光を当て、気温の上昇で氷が溶け始めるクリスタルの構造を観測するのです。1分から2分で花が開くように、結晶のフォーメーションが開始され、拡散する様子を見ることができます。


—— これが水の私たちに対するメッセージですね。

2冊の著書で私はそのことについて語りました。“The Hidden Message in Water”では、私が水から学んだ哲学と愛や感謝のメッセージについて綴っています。“The True Power of Water”では、何がその哲学を発展させたかという経緯や、私たちは水であり、水は私たちであることを説いています。これらのメッセージは水から学ぶことができます。私は幼少時代から50年もの間、週に一度は悪夢に悩まされていました。その夢では、私は横浜の丘の上に住んでいて、東京湾を見渡しています。私が外を見ていると、奇妙な吸い込むような音が聞こえて、海が2つに分裂していく光景が目に飛び込んでくるのです! まるで映画のように水が裂けて海底がむき出しになり、次の瞬間、巨大な津波が私の方へ向かってきます。私は息を呑み、逃げ去ろうとします。そして、大波が私に襲い掛かろうとしたところで、汗びっしょりになって目が覚めます。この同じ夢が50年間も繰り返されているのです。その理由は私には全く分かりませんでした。でも、私が最初の本を出版して以来ここ6年間、この悪夢を見ていません。私たちが自費出版した本は口コミで話題が広がっていき、今では世界中で多くの言語に翻訳され、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに17週間も掲載されました。この記録はソニーの盛田昭夫氏に次いで、日本人作家で僅か2人目の快挙となりました。


—— 良質の水が私たちの身体に及ぼす効果とは。
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The message of water resonated with the S.D. audience.


それはニワトリと卵の関係のように、どちらが先かという話になりますね。良質の水を持っていれば、有益な結果が心身に現れてきます。同じように、貧しい水を定期的に摂取すれば、それと反対の効果が出てきます。


—— 万物の源である水への考えを改めることで、世界を変えることもできますか。

逆説的なことも言えますね。現在、世界はひどく病んでいます。この状態が今後も続くのであれば、私たちが水の性質を変えたとしても、世界は大きな混乱に巻き込まれるでしょう。世界が治癒を必要としています。全世界を変えることは不可能に近いことですが、私たちは人々をより良く変えていくことは可能です。先ず、私たちは自分の生活と周囲に焦点を当てることが必要です。個人から、地域、町へと改善する範囲を広げていくのです。この方法なら世界を変えることも不可能ではないでしょう。


—— ご自身の日常生活での水との関わりは。

毎日、朝昼晩の食事の際、私は水を飲み、自己を気遣い、祈りを捧げます。1日の最初に、水に対して愛と感謝の念を言葉で表現します。夜も同じことを繰り返します。仕事が終わればお酒を飲みたい気分にもなりますが、それは悪いことではありません。節度が保たれて、好ましい場所と話題があれば、アルコールの本質的な波動は良いものだからです。


—— どのような水を飲料用として勧めますか。

基本的に自分が住んでいる地域の水を飲むべきです。なぜなら、私たちの身体は自分が生まれ育った場所の水から摂取されるミネラルで構成されているからです。水の純正と共鳴は人間の生命に必要不可欠です。あなたが誕生した場所の水は、あなたの本質でもあるのです。生まれた場所の水を飲むということは、他の水よりも素晴らしくあなたに共鳴します。


—— 地球と人類文明は正しい方向へ進んでいると思いますか。

私たちの世界は、かつて文明を失った時と同じように崩壊へ向かっています。その昔、地球上にはムー、アトランティス、レムリアという大陸が存在していました。人類が考えを改めずに今までの道を歩み続けるなら、これらの大陸と同じような運命が待ち受けているでしょう̶̶つまり破局です。これまで世界の気温は平均3.6°F上昇しています。このままでは5.4°Fまで上昇していくでしょう。人間の体温が3.6°F上昇すれば病気に罹るようになりますが、地球も同じです。地球の気温が予測通りに上昇を続けていくと、何が起こるのか̶̶。地球は破滅せずに、気温を上昇させている原因を除去する活動を開始します。地震、洪水、ハリケーンなどは、その原因である人口の膨張を阻止しようとしているのです。今後も人口増加が続いて、人知による変化を起こさなければ、私たちは地球上で生き残ることはできなくなるでしょう。私たちがエネルギー用に日々加速的に使用している化石燃料は地球の温暖化を引き起こしており、このまま使い続ければ気温の上昇は止まりません。将来的には火からのエネルギー使用を止めて、水からのエネルギーを開発して使用する時代が到来します。火の時代は男性の世界と言われますが、21世紀は女性のアクエリアス=水がめ座=の時代です。


—— 水の大切さは誰もが理解していますが、私たちが知らない水の性質とは。
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Water Crystals formed reflecting “Love and Gratitude” and“arigatou”


水には多くの神秘的な側面があります。人々は水が何であるかを本当に理解していないので、自分自身のこともよく知らないのです。水を知れば、自分自身への理解に及ぶことができます。人間の受精卵は90%が水です。乳児でそれが80%となり、成人になると70%の割合に変化します。歳を取るにつれて水を失うのです。そして、それが50%まで落ちると人間は生存できません。水は振動や波動を運ぶ唯一の物質です。私は研究を通して、水の結晶は明らかな振動の表現であることを発見しました。ポジティブな思想や音楽を通して振動を上げると、私たちはその水を還元して活発になり、より幸福感と強壮感を感じることができます。私は振動を観察し続けて、今ようやく、それが何であるのかが分かりました。


—— 水の結晶の撮影のほかに、どのような実験を試みられましたか。

日本各地や世界の各地域で水の結晶フォーメーションを記録していた時、水の結晶の質は天然水、水道水、ボトル水に関係なく、それが良質にしろ悪質にしろ、波動や僅かな情報や振動によって影響を受けるのではないかと思いました。このことを実験するため、私たちは異なった情報に水を触れさせました。最初の実験では、私たちは紙を貼った同一の2本の水ボトルを用意しました。「ありがとう」と書いた紙を貼ったボトルは美しい水の結晶を創造し、「ばかやろう」の紙を貼ったボトルは断片的な結晶を形成したのです。外部からの情報に対する水の変化の能力と感度を発見した後、私たちは音楽、祈りの言葉、写真などの異なる情報を準備して実験を始めました。


—— その結果はいかがでしたか。
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The Emoto team in San Diego. Munetetsu Matsumura (Buddhist Monk), Hiro Emoto, Mrs. Emoto, Masaru Emoto, Tomoko Miura (translator). (from left to right)


水は何度も美しい結晶を形成して、ポジティブな反応を示しました。それが言葉であるにも関わらず、情報の本質に反応したのです! これは部屋の向こう側からでも、海の対岸からも可能です。最も美しくドラマティックな出来事は「愛と感謝」へのリアクションでした。それは水の清澄度や免疫を高めます。私は、僧侶が愛と感謝への祈りの力を通して貯水池の水を癒す様子を目撃しています。愛と感謝はそれ自体が存在しているのではなく、両方が相互作用を起こすのです。愛は能動的で、感謝は受動的です。受け入れる行為がある時のみ、与えることができます。今、私はあなたに能動的なエネルギーを送っています。あなたは受信者です。一旦、あなたが「R」の振動を開始すると、それがあなたの中で能動エネルギーとなり、あなたはこのエネルギーを他へ伝えなければなりません。これが自由エネルギー (仕事に変換できるエネルギー) の基本原理であり、神が創造したエネルギーです。創造主である神は地球を造り、私たちに与えました。私たちにとって神を創造することは水を創造することです。神は愛と感謝を水へ与えます。H2Oの神秘は1:2の比率にあります。1は「愛」、2は「感謝」。人間は2つの耳と1つの口を備えています。口が2つだったらどうでしょう。争いが起こるかもしれませんし、それは破壊的なエネルギーを導くだけなのでしょう。


—— いわば、人生を刺激的にする相互作用ですね。

そういう意味でも、私はこのようなインタビューを受けることが好きなのです。質問を受けることで、今まで気付かなかった回答を考える機会を私に与えてくれます。別の私を発見するチャンスでもあります。他人との関わりが生じた際、相手の所作や反応は全て異なります。しかし、愛や感謝に対する考えは皆同じなのです。今、私たちが話をしているこの時点でさえ、私は波動を感じることができます。私はそれに対してポジティブな振動を送りたいと思うのです。


—— 波動共鳴のメッセージが、ご自身の著書や映画を通して多くの人々の反響を呼んでいます。どのような感想をお持ちですか。

とても幸せですね。今後も私は研究を続けていきます。大勢の人が私に共鳴してくれている限り、彼らは私のエネルギーを受け取り、私たちは創造された新しい振動の中で共鳴します。それは私に何度も返ってくるのです。


江本 勝 (えもと まさる)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世界的に有名な「水」と「波動」の研究者。作家、講師、療法家としても活躍。I.H.M.研究所所長、株式会社 I.H.M.代表取締役、国際波動友の会会長。横浜市立大学文理学部国際関係論学科卒。1992年にオープンユニバーシティより代替医療学博士の認定を受 ける。水に関する多くの本を自費出版し、“The Hidden Messages in Water”がニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーとして紹介される。その他、最新著書に“The True Power of Water”( 邦題 『水の「真」力』) など。最速写真技術を通して、振動による水の結晶フォーメーションや思想の重要性を説く。江本氏や研究内容の詳細については htpp://www.hado.net まで。


(2005年9月1日号に掲載)