Thursday, 25 April 2024

全盲のヨットマンHIROとDOUGHによる太平洋横断プロジェクトを応援しよう

全盲のヨットマンHIROとDOUGHによる太平洋横断プロジェクトを応援しよう

www.gofundme.com/4zp4xw8で寄付金を募っています

太平洋横断プロジェクトを立ち上げた全盲のヨットマン"ヒロ"こと
岩本光弘さん(右)と"ダグ"ことダグラス・スミスさん


サンディエゴ在住の全盲のヨットマン"ヒロ"こと岩本光弘さん(51歳)と東京在住のビジネスコンサルタント"ダグ"ことダグラス・スミスさん(55歳)が、サンディエゴ発のヨットによる太平洋横断プロジェクト「Dream Weaver」を始動させた。

全盲者と健常者のダブルハンド(=2人)での太平洋横断挑戦は世界初となるもので、2019年2月San Diego Marriott Marquis & Marinaを出航して福島県いわき市小名浜港まで、約60日間、およそ5,100マイル(8,200キロ)の航海に挑戦する。

ヨットの名前はDream Weaver号(夢を織る船)。

"ヒロ"さんは2013年6月、ニュースキャスターの辛坊治郎さんとヨットでの太平洋横断を目指していたが、小名浜港出港から6日目の早朝に、突然船体が浸水するという緊急事態が起こり、航海を断念した経緯がある。

大平洋横断再挑戦の機会をうかがっていた"ヒロ"さんのパートナーとして名乗りを上げたのが、知人の紹介で知り合った"ダグ"さん。

ヨットでの世界一周を考えていたタイミングで"ヒロ"の話を聞き、彼の夢の実現をサポートするにいたった。

同プロジェクトでは現在、クラウドファンディングwww.gofundme.com/4zp4xw8で寄付金を募っている。

集まった余剰金は、発展途上国の人々の失明を防ぐためのプロジェクトに拠出する予定。

また、航海中は、SAFECAST(セーフキャスト=世界中の放射線データを集めるサイト)から提供されたモニターを使い、海の放射線レベルをモニタリングして環境問題へも寄与する。

そして、横断後は、福島の子供たちと一日セイリングも予定している。

「失敗やハンディキャップがあっても、諦めなければ、夢は実現することを身をもって伝えたい。

チャレンジする勇気を持ってもらえれば嬉しい」と"ヒロ"さん。

ダグさんは、「ヨットは初心者ですが、アドベンチャーが大好きです。

ふたりで協力すれば、夢は実現できる。

成功すれば、日米の懸け橋にもなるでしょう」と話す。


▽岩本光弘 Mitsuhiro Iwamoto
高校生の時に全盲になるが、苦悩を乗り越え、全盲をハンディとしないで、ポジティブに生きる道を選ぶ。

熊本県立盲学校で鍼灸を学び、26歳で筑波大学付属盲学校鍼灸手技療法科講師に。

その後、奥様を通してヨットに出会い、2006年には日本視覚障碍者セーリング協会が組織する、日本代表チームのヘルムスマンの1人として世界選手権にも出場。

現在、SDで鍼灸院を開院。


▽ダグラス・スミス Douglas Smith
バージニア州アレクサンドリア生まれ。

1990年に仕事の関係でアメリカから日本に拠点を移す。

そこで生涯の伴侶となる、尚美さんと出会う。

現在、2人の娘と妻とともに東京都港区に暮らし、ビジネスコンサルタントとして活躍。

ラフティングと自転車で東海道を縦断するなど、アクティブなライフスタイルを送る。


プロジェクトサイト:「Help Blind Sailor Sail the Pacific」
www.gofundme.com/4zp4xw
Mitsuhiro Iwamoto  phone: ︎ 858-353-0838
記事:「全盲のヨットマン それでも挑戦をやめない原動力とは」news.yahoo.co.jp/feature/424


(2018年3月16日号掲載)