Monday, 20 May 2024

最新統計の全米雇用改善、失業率4.9%

最新統計の全米雇用改善、失業率4.9%

SD郡も拡大ペース続く、失業率5.1%

2016年8月5日


米労働省が発表した最新の全米雇用統計 (7月速報、季節調整済み) は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比で約25万5千人増えた。

18万人程度だった市場予想を大きく上回り、5月と6月の就業者数の増加幅も上方修正された。

全米の就業者数増加幅は7月までの3か月平均で19万人となり、雇用が順調に拡大している目安とされる20万人に近づいた。

7月の全米失業率は前月と同じ4.9%。

雇用情勢の堅調な回復を示しており、早期の追加利上げ観測が浮上する可能性がある。

CA州雇用開発局 (EDD) が発表した最新の雇用統計 (6月速報、季節調整前) によると、SD郡は6月の雇用者数が前月比で8千人余り増えた。

しかし、去年10月から改善基調にあった失業率は5.1%と、前月 (5月) の4.2%から反転上昇している。

雇用数が増加しながら失業率が “悪化” した背景として、6月は夏期休暇を迎えた学生数の急増が指摘され、一時的に膨れた労働人口に雇用ペースが追いつかない現象が起きた。

SD郡の雇用拡大ペースはサービス産業を中心に堅調に伸びており、前年同月 (2015年6月) の失業率5.2%から0.1ポイント改善している。




(2016年8月16日号掲載)