Thursday, 28 March 2024

CA州南部に “第2のシリコンバレー” を

CA州南部に “第2のシリコンバレー” を

地元企業連合の構想、バイオに強いSD

2017年7月17日

南カリフォルニアの大手IT企業が協力体制を整え、今後10年以内にシリコンバレーに対抗するテクノロジーの拠点を州南部に形成しようとする動きが出ている。

元カリフォルニア州保険長官スティーブ・ポイズナー氏の主導で複数の有力企業により結成された「南カリフォルニア革新連合」 の発表によると、世界における情報通信産業の一大中心地シリコンバレーは成長企業がひしめく “飽和状態” にあり、新興企業が入り込む余地が少ないという。

南カリフォルニア革新連合は地元の大学、研究機関、テクノロジー企業と連携し、2025年までに州南部での “第2のシリコンバレー” と呼ばれるIT産業地帯の実体化を目標にしている。

最大の課題であるベンチャー投資基金についても、地元ファンド「セクション32」との間で1億5000万ドル (約170億円) の拠出合意を取り付けている。

カリフォルニア州南部3郡の主要産業の特徴として、LA郡はメディアとエンターテイメント、オレンジ郡は医療機器、SD郡は生命科学、ゲノミックス、ワイヤレス技術の分野が強い。

とりわけSD郡のライフサイエンス産業は企業買収・提携、大型出資などで日本との関わりが深い。


(2017年8月1日号掲載)