アフリカ化ミツバチ(キラービー) の襲撃ケース3件報告

アフリカ化ミツバチ(キラービー) の襲撃ケース3件報告

攻撃性が高まる夏に警戒、北限分布拡大、1999年にSD郡で確認

2017年7月1日

集団攻撃性が強く、戦闘能力の高い獰猛なハチとして恐れられているアフリカ化ミツバチ (Africanized honey bee = AHB/通称:キラービー)。

サンディエゴ郡内でのこのハチによると思われる被害が5〜6月の2か月間に3件報告されている。

まず5月11日、サンディエゴ市内のミッショントレイル広域公園でハイキングをしていた観光客2人がミツバチの一群に約50回刺されたが、間もなく救出された。

5月23日にはランチョバーナード在住の女性が複数のハチに襲撃され、アレルギー反応を起こして病院に搬送された。

さらに6月18日夕刻、ビスタ市内の自宅に買い物から戻った姉妹2人と女友達1人が車を降りた直後、ハチの集団に襲われた。

これもキラービーの可能性が高い。

3件とも被害者の命に別条はなかったが、6月18日の1件では飼い犬2匹のうちダックスフンドがハチの攻撃を受けて死亡。

もう1匹も行方不明となった。

キラービーは1950年代に南アメリカで交配された当時の新種バチで、1957年にブラジルのサンパウロ近辺で野外に流出した後、毎年200〜300マイルほどアメリカ大陸を北進。

米国では1990年にテキサス州で存在が確認され、1999年3月にサンディエゴ郊外まで移動するなど北限分布を拡大してきた。

アフリカ化ミツバチ (キラービー) と普通のセイヨウミツバチ (Europeanized honey bee) ではアフリカ化ミツバチが比較的小さめだが、肉眼では見分けがつかない。

乾燥が進んで花蜜が不足する夏季に攻撃性が高まると言われている。

キラービーの主な特徴を挙げると —— 。

◆ 2~3週間毎に古い巣を捨てて女王バチと共に新しい場所に移り住む。
   普通のミツバチよりも頻繁にこの行動を繰り返す。

◆ 普通のミツバチよりも狭い場所 (水道メーターボックス、家屋の軒先など) に巣を作りやすい。

◆ 自分たちの身や巣の安全が脅かされると感じた時に攻撃を仕掛けるという点は普通のミツバチと同じだが、
   非常に敏感に人間や動物の存在を認識するので、巣から100フィート (約30メートル) 以内には近づかないように
   する。

◆ 攻撃態勢に入ると、目、鼻、口の周囲に群がる傾向がある。
   衣服などで顔や頭を覆い、走って逃げるのが鉄則だが、それでも0.5マイル (約800メートル) 程度の距離を
   追いかけてくる。
   屋内に避難して密閉するのが最善策。
   外出先で襲撃を受けたら車内に逃げ込むことを心掛ける。

自宅などでアフリカ化ミツバチと思える巣を発見した場合、サンディエゴ郡のホットラインphone: 1-800-200-2337 または sdcountybees.org (ミツバチ保護と被害対策のサイト) で除去に関する情報を得ることができる。


(2017年7月16日号掲載)