日本海に米空母2隻、対北朝鮮圧力
カール・ビンソン、演習後にSDへ帰港
2017年5月31日
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USS Carl Vinson (CVN 70) |
米海軍当局者は5月30日、横須賀基地を拠点とする原子力空母ロナルド・レーガンが日本時間31日までに日本海に入ったことを明らかにした。
日本海では1月上旬にサンディエゴを出港した空母カール・ビンソンが既に活動中。
トランプ政権は「力の象徴」 である空母2隻による異例の態勢で北朝鮮に圧力をかける構えだ。
CNN-TVによると、ロナルド・レーガンは31日にもカール・ビンソンと数日間にわたる合同演習を開始すると伝えた。
北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止するため「最大限の圧力」 をかける政策を進めるトランプ政権の姿勢が鮮明になった。
米海軍当局者によると、5月16日に横須賀基地を出港したロナルド・レーガンは、津軽海峡を通過して日本海に入った。
カール・ビンソンは演習終了後に母港のサンディエゴに戻る見通し。
カール・ビンソンとロナルド・レーガンは、潜水艦2隻や複数の水上艦艇と共に行動し、日本海の南方に向かう。
これとは別に、空母ニミッツが6月1日にワシントン州の海軍基地を出港する予定。
CNNによると、ペルシャ湾に向かうために西太平洋を通過するが、複数の米政府当局者は、朝鮮半島近くに空母3隻が同時展開することはないとしている。
(2017年6月16日号掲載)