サンディエゴに MLS チーム創設、住民投票実施へ

サンディエゴに MLS チーム創設、住民投票実施へ

クアルコム・スタジアム解体、サッカー競技場新設を目指す

2017年5月19日

半世紀以上にわたり、プロフットボール NFL チーム、チャージャーズのホームグラウンドとして使用されてきたクアルコム・スタジアム。

今年1月にチャージャーズのロサンゼルス移転が決定し、同スタジアムの将来への展望が論じられてきた中、プロサッカー MLS チームをサンディエゴで創設し、サッカー競技場として適切な規模のスタジアムを新設する動きが進んでいる。

ラホヤの投資グループ、FSインベストメントが2月にサンディエゴ市議会に提出した 「サッカーシティ」 プロジェクトは、チャージャーズの元ホームグラウンドのクアルコム・スタジアムを解体し、23,500人〜33,500人を収容するサッカー競技場を建設するというもの。

総工費40億ドル (約4400億円) の総合プロジェクト実現に向けて、FSインベストメントはキャンペーンを展開し、住民投票に諮 (はか) る条件をクリアする112,000人以上の賛同署名を5月までに集め、サンディエゴ郡選挙管理委員会に提出した。

住民投票のために必要な署名数は71,646。

想定される無効署名を差し引いても、条件を満たすには十分とみられている。

また、FSインベストメントは他の投資会社と有限責任会社 (LLC) を設立し、新設スタジアムの付設駐車場に加え、隣接区域に4,800戸の一般住宅、1,300戸の学生/低所得者用住宅、310万スクエアフィートの商業用スペース、450室のホテル建設、60エーカーの公園施設の建設も進めている。

サッカー競技場としての新設スタジアムは地元 MLS チームの本拠地となるほか、サンディエゴ州立大学 (SDSU) のフットボールチーム、アズテックスのホームグラウンドとしても使用される見通し。

ただ、FSインベストメントが提示するスタジアム建設費の応分負担案に対し、大学側が合意する必要がある。

現在、MLSには米国とカナダの22チームが参加しており、東と西のカンファレンスにそれぞれ11チームが配されている (今季よりミネソタとアトランタの2チームが加入)。

MLSは2018年までに2チーム増、2020年までにさらに2チーム増を目指している。

サンディエゴはサッカー人気の高いメキシコと国境を接し、隣国のファンも呼び込める “地の利” があり、MLS チームの誘致都市の中でも最右翼と評価が高い。

サッカーシティ・プロジェクトの住民投票は2018年11月実施が有力視されているが、2018年6月の可能性もある。

フォールコナー市長は今年11月実施を強く望んでいる。

サンディエゴ市議会は6月6日、フォールコナー市長が推進する今年11月の住民投票実施への特別選挙費用 (500万ドル=約5億5000万円) 計上を8対1で否決した。

これに対し、市長は拒否権を行使すると表明。

費用を再調整した上で、今年実施への意欲を改めて示した。


(2017年6月16日号掲載)