Friday, 29 March 2024

「聖域都市」 に補助金停止の大統領令

「聖域都市」 に補助金停止の大統領令

不法移民に寛容な自治体、SDも対象?

2017年2月1日

トランプ大統領は1月25日、治安対策の強化を指示する大統領令に署名した。

不法移民に公共サービスを与えるなど寛容な措置を取る「聖域都市」 (sanctuary cities) への補助金を停止するとした。

サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークなどが対象とみられ、不法移民の取り締まりを迫った。

明確な基準はないが、全米で聖域都市とされるのは50前後とみられ、正規の滞在許可の有無にかかわらず必要な公共サービスを受けられるほか、警察官らが住民の滞在資格を尋ねないことが条例などで定められている自治体。

サンディエゴも聖域都市に含まれるのだろうか。

サンディエゴは一般的に保守色の強い土地柄というイメージがある反面、メキシコ国境に近く、不法滞在移民への取り締まりは「甘い」とも言われている都市でもある。

サンディエゴ郡保安官ビル・ゴア氏は2月1日、サンディエゴは聖域都市ではないと宣言。

その理由として「サンディエゴ市警察 (SDPD) は移民を含む住民全員の安全を守る職務に就いているが、犯罪に手を染めた移民については逮捕後に滞在資格の有無を確認し、違法性があれば移民税関捜査局 (ICE) に通知している」と語った。


(2017年2月16日号掲載)