米国有名サーカス団、146年の歴史に幕
リングリング・ブラザーズ & バーナム・アンド・ベイリー
2017年1月16日
© Feld Entertainment |
「地上最大のショー」と謳 (うた) われた米国の伝統サーカス団「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス (Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus)」が、5月21日のニューヨーク州ユニオンデールでの公演 (演目「アウト・オブ・ザ・ワールド」) で長年の興行に終止符を打つ。
親会社フェルド・エンターテインメントのケネス・フェルド会長兼最高経営責任者 (CEO) が1月15日までに発表した。
絶滅の恐れがあるアジアゾウによるショーを取りやめたことでチケットの売り上げが落ち込み、146年の歴史の幕を下ろすことになった。
サーカスでのアジアゾウの使用に対する動物愛護団体などからの批判が強まったことを受け、親会社フェルド・エンターテインメントは昨年1月、全てのアジアゾウを同年5月に自社で運営するゾウの保護センター (フロリダ州) に移送すると発表していた。
フェルド社は「チケットの売り上げ減とコスト増で、サーカスが持続不可能なビジネスになった」との声明を出した。
(2017年2月1日号掲載)