「JTB車いすテニスグローバルチャレンジ」開催!
日本、カナダ、アメリカからジュニアの車いすテニス選手が集まり熱戦を展開!
主催:NPO法人 B-Adaptive Foundation、SDSU Aztec Adaptive Sports
去る1月5日、6日、サンディエゴ州立大学内のテニスコート「Aztec Tennis Center」において、ジュニアの車いすテニス国際大会「第2回JTB Wheelchair Tennis Global Challenge」が開催された。
日本、カナダ、アメリカから招待されたジュニア選手12名が参加して行われた今大会。
日本選手は福岡県から高野頌吾(たかのしょうご)、久保下郁弥(くぼしたふみや)、熊本県から吉川千尋(よしかわちひろ)、愛媛県から在間裕大(ざいまゆうた)の4名の中高生が出場した。
ぐずつく天気の中で行われた初日の国別対抗戦では、シングルス、ダルブス合わせて18試合が行われ、日本チームは10勝2敗の成績で優勝。
サンディエゴらしからぬ寒空の下、日本のジュニア選手の層の厚さを各国に見せつける形となった。
前夜からの雨も早朝には止まり晴天となった6日、日曜日。
前日とは雰囲気を変え、国籍や性別に関わらず選ばれたパートナーと組み、それぞれがダブルス戦を行った。
当然、日本選手はアメリカ、カナダの選手とパートナーを組み、英語でコミュニケーションを取りながら和やかな雰囲気の中で試合が行われた。
1月2日から7日までサンディエゴに滞在した日本チームは、4日にはサンディエゴ在住の車いすテニス世界チャンピオンであるデビッド・ワグナー選手と練習を行い、激励の言葉をもらった。
また、San Dieguito Highschoolで日本語を学ぶ生徒たちとの食事会を行うなど、親交を温めた。
更に、練習の合間を縫って空き時間にはペトコパークやコロナドビーチを訪問。
サンディエゴ市内を走るトロリーで移動をし、車いす利用者でも一人で気軽に移動ができるサンディエゴの整備されたインフラを体験した。
今回のイベントは、ロサンゼルスを拠点に活動するNPO法人である「B-Adaptive Foundation(www.b-adaptive.org)」が、サンディエゴ州立大学の学生組織であるAztec Adaptive Sportsと共催した。
B-Adaptive Foundationは、障がい者スポーツに取り組む若者に海外経験の場を作る為の活動をしており、今大会が2回目の開催となった。
「2020年パラリンピック東京大会の開催を控える日本では障がい者スポーツに注目が集まる一方、特に日本では今も障がいを理由に不自由な生活を強いられる人が多い。
こうした活動を通して、インクルーシブな社会の実現を目指して行きたい」とB-Adaptive Foundation代表の星野氏は語る。
スポンサーフラッグを手にする車いすテニスの選手たち。近い将来にパラリンピック出場が期待される逸材ばかり | |
ダブルス対戦 | 日曜日には他国の選手とダブルスを組み試合を行った |
世界チャンピオンのデビット・ワグナー選手との練習を終えて | コロナドビーチにて |
(2019年1月16日号掲載)