経営再建中のシャープ、CES不参加へ
2年連続の決定、世界最大家電市
2016年9月15日
経営再建中のシャープは、来年1月にラスベガスで開かれる世界最大級の家電見本市「CES」に2年連続で参加しない方針を決めた。
米州のテレビ事業を売却し、参加の意義が薄れているため。
ただ、親会社の鴻海精密工業の意向で、売却した事業の買い戻しを検討するなど海外を再強化しており、開催に併せてPRの機会を探る。
シャープは2015年まで毎年、CESでテレビを中心に自社製品を展示してきたが、経営悪化もあり2016年に出展を見送った。
欧州の家電見本市「IFA」にも、事業縮小に伴い、2013年以降出展していない。
シャープ本体はCESに参加しないが、注力する中小型の液晶パネルなどを扱う現地法人は、CESの主会場周辺のホールにブースを設ける。
電機業界の関係者が多く集まる場で、鴻海との連携をアピールすることにより、将来のビジネスにつなげたい考えだ。
日本でも来月、最新のデジタル家電展示会「CEATEC (シーテック) ジャパン2016」 が10月4日 (火)〜7日 (金) に千葉の幕張メッセで開かれる。
シャープは得意とする人工知能 (AI) を搭載した家電の展示に力を入れる方針。
(2016年10月1日号掲載)