最新鋭のステルス艦「ズムワルト」 就役
サンディエゴを母港にアジア太平洋で運用
2016年10月16日
U.S. Navy photo |
米海軍の最新鋭ステルス駆逐艦「ズムワルト」 の就役式が10月15日、メリーランド州ボルティモアの港で開かれた。
ズムワルトはサンディエゴを母港とし、米軍佐世保基地 (長崎県) などを拠点に、アジア太平洋地域での運用が想定されている。
アンテナや主砲を船体内部に格納することで起伏を少なくし、敵のレーダーに探知されにくい設計。
従来の駆逐艦の外観とは大きく異なる独特な形をしているのが特徴。
海軍制服組トップのリチャードソン作戦部長は就役式で「最先端のセンサー機能と武器を備え、戦闘で高い生存性を持つ」と強調。
ハリス太平洋軍司令官は北朝鮮や中国、ロシアを名指しして「これらの挑戦に対処する上で重要な役割を果たす」と牽 (けん) 制した。
ズムワルトは全長約185メートル、排水量約15,000トン。
100キロ以上離れた陸上の標的も攻撃できる。
就役式では、搭載予定の警戒監視用無人機も甲板に展示されていた。
(2016年11月1日号掲載)