Thursday, 28 March 2024

地球温暖化による海面上昇の危機

地球温暖化による海面上昇の危機

カールスバッド市が報告書と公開討論会

2016年10月13日


カールスバッド市は10月12日、地球温暖化による将来の 海面上昇の危機に備えて、専門家と市民を交えてのパネルディスカッションを市庁舎で開いた。

カリフォルニア州沿岸管理委員会 (CCC) は太平洋に面した全自治体に対し、今後数十年にわたる海面上昇の影響を調査するよう求めている。

カールスバッド市はカリフォルニア州の沿岸都市の中でも海面上昇問題に積極的に取り組み、6月には「海水位上昇危機調査」 という報告書の草稿を公表している。

報告では、カールスバッド市域の海面は2050年までに1.6フィート (約49センチ)、2100年までに6.6フィート (約2メートル) 上昇することが予測されるという。

海面上昇に伴い、カールスバッド市内では海岸の大幅消失、海岸崖の浸食、潟湖 (せきこ) の変形が進み、海岸線を走る輸送ルート (I-5、Hwy.101、コースター鉄道など) の変更など、市民生活に及ぼす影響も大きいとしている。

地球温暖化が進む中、カリフォルニアの海面上昇は異常気象による冬季の高潮や大型ストームの甚大な被害となって顕在化するという。




(2016年11月1日号掲載)