Wednesday, 24 April 2024

シーポートビレッジの大型改造プロジェクト、6つの有力案

シーポートビレッジの大型改造プロジェクト、6つの有力案

大手コンサートプロモーション社「AEG」 のアリーナ建設構想に注目

2016年7月1日


シーポートビレッジを管理するサンディエゴ港湾局は、長期的な展望として、過去最大級の再開発を推進する意向を明らかにしている。

サンディエゴ港湾局の呼び掛けに応じ、開発業者やコンサルタント社など100社を超える企業体が計画案を提出しており、港湾局は6つの有力案に関心を示している。

その中でも、大手コンサートプロモーション社「AEGライブ」 が提出した約18,000人収容の最新式アリーナ (室内競技場&コンサート会場) の建設案が注目されている。

シーポートビレッジに隣接して建設されるという新アリーナはサンディエゴを象徴するスポーツ競技場とコンサート会場になりそうだ。

ロサンゼルスに拠点を置くAEGは、米国を含む5か国で、年間1万回以上の大物ミュージシャンによるコンサートやメジャースポーツイベントを手掛け、フォーブス誌によると年商は推計80億ドル (約8000億円) を超えている。

AEGはNBA (バスケットボール) ロサンゼルス・レイカーズの本拠地「ステイプルズ・センター」 も所有している。

シーポートビレッジの近代的アリーナ建設構想が実現すれば、サンディエゴに NBAと NHL (アイスホッケー) のメジャーチームを誘致できる最低条件も備わることになる。

アリーナ建設案に加えて、AEGの構想には、地元の不動産開発業者「オリバーマクミラン」との共同事業として、シーポートビレッジを含むウォーターフロント区域で合計1,700室に及ぶ3軒のリゾートホテル、325,000スクエアフィートの小売店/レストラン、125,000スクエアフィートのオフィス用建物、スクリプス研究所海洋学センターの新設なども含まれている。

全体案のコストは約14億ドル (約1400億円)。

サンディエゴ港湾局は7月中に審議会を開き、絞り込まれた6つの再開発案を検討した上で最終案を採択する。

最終案はカリフォルニア州沿岸委員会 (CCC) からの承認を必要としており、プロセスが順調に進んでも着工は早くて2019年になる見通し。

*写真は想像図


(2016年7月16日号掲載)