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リーシュ(首輪)を外して思いっきり遊ぶことができるドッグパークやドッグビーチでは、本当にいろいろな犬たちの姿を見ることができます。オーナーの姿を確かめながら一定の距離を保って遊んでいる犬、いったいオーナーは誰と思うほど自立している犬、水に飛び込みボールをオーナーのもとへ何度も運んでいる犬などなど、その様子を観察していると、楽しくて時が経つのを忘れてしまいます。その中で興味深いのが、他の犬にはあまり興味を示さず、オーナーを護衛するかのような犬の姿がありました。今回は犬の「守る」行動について考えてみましょう。
「守る」という行動について
食事中に近づくと唸る、おもちゃや骨など犬のお気に入りに触ると怒る、犬を世話している人に他の人が近づくと腹を立てる —— などのような行動を犬が取った場合、犬との関係を見直す必要があります。犬が独占欲や所有欲を持つことは、生きていくために備わった当たり前の欲求ではありますが、放置しておくと悪化する場合が多く、時として危険な事態を招くことがあります。
犬は本来、何も所有していません。ドッグフード、おもちゃ、ドッグベッド、骨など、これらは全てリーダーであるオーナーが所有しています。私たちは犬にそれらの品物を与え、喜びを共有します。犬はリーダーの決めたルールに全て従います。犬にとってリーダーが誰であり、食べ物や骨がリーダーから与えられていることが明確であれば、「守る」のではなく「感謝」するはずです。
日頃から、犬のおもちゃを床の上に置きっ放しになってはいませんか。オーナー(もしくは家族)が1日2回食事を与え、食べ終わった後の食器をきちんと片付けていますか。犬が自分の所有物だと勘違いをさせてしまっていませんか。飼い主さんがしっかりとリーダーシップを取るためにも、正しいルールを習慣化するようにして下さい。
やきもち焼き?
犬は相手が人間でも、男か女を判別する能力があるとされています。例えば、飼い主が女性の場合、同性である女性が飼い主に話しかけても特に問題は起こりませんが、異性である男性が話しかけると、その相手に唸る犬もいます。見知らぬ人が近づくと吠えたり、多頭飼いの1匹がオーナーに触ろうとすると、もう1匹が邪魔をしてケンカにまでなってしまうこともあります。
しかし、これらの行為は犬が貴方にやきもちを焼いているわけではありません。テリトリーを守る感情だと解釈できます。犬はあなたのために吠えているのではなく、自分のために吠えているのですから。
この「守る」行動は、一つのことを守り始めると、さらに次のものも守り続ける傾向があります。私たちのトレーニングセンターでもテニスボールを守る犬がいました。彼女は日頃は優しいのですが、テニスボールを見ると全部自分のものと勘違いをしてしまい、終いには、周りの犬が近くを通っただけでもその犬を噛んでしまうほど重症でした。ついに彼女は芝生の草、石、水と思いもよらないものまで守るようになり、始終監督が必要となってしまいました。
予防法
これらの守る行動を予防する方法があります。先に述べたような環境の見直しや、子犬の頃に犬が食べているフードに時々触ってみて下さい。この時点で唸るようでしたら、全ての食事をオーナーの手の平から直接あげましょう。また、食事の半分の量をフードボウルに入れ、食べ終わる前に残りの量を入れます。犬としては「人間の手が近づくと、フードが増えていいなぁ」と思うようになります。
おもちゃや骨などを守り、唸っている場合は無理に取り上げてはいけません。犬の感情としては、「次こそはしっかり守ろう」と思ってしまうので、悪循環が続きます。ですから、特別のご褒美(ドライレバーやチキンの蒸したものなど)と交換し、さらにおもちゃを戻し、再びご褒美と交換するようにします。「ご褒美ももらえて、おもちゃももらえて、オーナーってなんていいヤツなんだぁ」と犬は感動するでしょう。そして、最終的には「おしまい」と言って直します。
尚、人を守る行動については、オーナーのトレーニングとカウンセリングが必要になりますので、専門家に相談されることをお勧めします。
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