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米国中医薬研究所所長

1932年台湾に生まれる。
東京大学農芸化学修士、米国カンサス大学微生物学修士、東京大学薬学博士、 元米国コネチカット大学病理学助教授、
第1 回世界中西医結合大会審査委員、セント・エリザベス病院 (ボストン) 筋ジストロフィー主任研究員、ドライ・アイ眼科研究所生化学顧問、元米国漢方研究所所長、現米国中医薬研究所所長。


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前立腺がんPSAテストの信憑性
       
Q : 前立腺がん診断のPSAテストで数値がやや高いので、生体組織検査(biopsy バイオプシー)をするようにと言われました。昨年検査した時は正常値の上限より遙かに下だったのに、3倍以上も数値が上っているのに驚きました。PSAテストは信頼できるテストでしょうか。PSAテストの正確度はどの程度のものでしょうか。バイオプシーは前立腺からサンプルをとるので、かなり痛い思いをすると友人に言われました。バイオプシーを避けるために、もう一度PSAテストをしてもらった方がいいのでしょうか。また、前立腺がんを予防する漢方薬はないでしょうか。


A :  PSAテストは前立腺特異抗原テストとも呼ばれ、1994年に米国食品医薬品局(FDA)が許可してから、前立腺がんの主要診断テストとして使われてきました。しかし、「前立腺がんの疑いあり」という偽りの数値が高い頻度で出ている上に、15%もの前立腺がんを見逃していることから、PSAテストの信憑性が問われるようになりました。385人の前立腺がん患者とがんのない正常人をPSAテストで検査した結果、19%の正確度しかないことが分かりました。

PSAテストの別の欠点は、生殖の早い悪質な前立腺と、放っていても命に関わることがない生殖の遅い前立腺がんを区別できないことです。

実際に、PSAテストによってバイオプシーを受ける患者数は年間160万人にも上り、その中でがんが見つかったのがたったの14%しかないのが現状です。従って、もう一度PSAテストをして確認するのもいい考えだと思います。

前立腺がん予防の漢方薬として、猪苓湯と八味丸の併用をお勧めします。猪苓湯構成生薬の猪苓と茯苓に抗がん成分が確認されており、前立腺がんと膀胱がんの動物実験でも、猪苓湯は優れた抗がん効果を示しています。八味丸は前立腺肥大症治療によく使用されており、8つの構成生薬すべてに免疫増強効果があるので、この両漢方の併用は前立腺がんの予防に優れた効果を発揮するはずです。

(2007年6月1日号掲載)      
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