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2008年6月27日
 
人生の帳尻が合った
宮川花子

 
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結婚30年を記念したイベントを前に、ウエディングドレス姿で記者会見=大阪市中央区の吉本興業(宮川大助・宮川花子)
一昨年、結婚30年を迎えました。

そのイベントでウエディングドレスを着た時は感無量でした。

30年前はお金がなくて着られなかったから。

それまでの苦労も、ドレスを着たことでぱあっと忘れられた気がした。

だから昨年のお正月は穏やかな、幸福な気持ちで迎えたんです。

そしたら2月に大助君が脳出血で倒れてしまった。

倒れたのは月曜日。

3日後の木曜には東京で舞台の仕事が入っていた。

私自身の心労もあったし、木曜は2人とも休ませてもらおうと内心思っていたんです。

でも彼は「1人で行ってきてくれ」と言いました。

そして私もなぜか「分かった。行ってくる」と即答した。

おかしいでしょう、絶好の機会なのに。

ずっと、なんとか漫才をやめたいと思っていた私がそんな返事をするなんて。

でもその時は「1人でも舞台に立とう」と即座に覚悟したんです。

その時に初めて、今の仕事を続けていきたいと心から思った。

漫才は、彼が私に与えてくれた最大の最高の贈り物と気付いた。

ようやく人生の帳尻が合った感じがした。

もう漫才をやめたいとは思っていません。

これからも思わない気がする、1日3回しゃべったら、結構な額になるしね。

"高給パート"の職は大切にせんと。

おかげさまで彼の体調は持ち直し、今は2人で元気に舞台に立っています。

友達の話なんですけどね。借金とか夫のこととかでいろいろあって落ち込んでるときに、たまたまポケットにあったお金でNGK(なんばグランド花月)に入ったらしい。

そしたら今いくよ・くるよさんが出てきて。気付いたらごっつう笑ってたって。

「あれ、私笑ってる。そうや、私にはまだ笑える余裕があるんや」と、頑張る気になったって。すごいでしょう。究極の薬みたいでしょう。

今はお客さんに大助君のことを心配してもらって、励まされている状態だけど、これからは私らの漫才で逆に元気をあげられればと思います。

それで、「大助花子もしょっちゅうけんかしてるみたいだし、けんかも悪くないかな」なんて思ってもらえたら、うれしい。

一番の夢は、孫の顔を見ること。

左由美(長女)の婿を大募集しています。

「婿になってくれたら、生駒の家も、鳥取の土地もあなたのもの」と言って回っている。

ただし、親に大助・花子がついてくるんやけどね。
 
(共同通信)
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