|
分散することで得られるもの
英語で言う「Diversification」とは、翻訳すると「多様化、多角化」という意味だそうです。ファイナンスの世界では「分散投資」の意を示します。ご自身の将来設計を担う各種プランニングにおいて、この分散することを知ることは大きなチャンスを手にするのに役立ち、失敗する可能性を孕 (はら) むリスクを最小限に抑えることにも役立ちます。
将来設計を行う上で多くの方が選ばれるプランの1つに生命保険があります。生命保険と聞くと、「加入者がお亡くなりになった際に残す保障」といったイメージが先行するはずですが、実際には、加入者ご自身やご家族における生活資金を積み立てることが出来、リタイアメント後の資金を効率良く運用していく手段としても使われています。
毎月500ドルを銀行で貯金していこうと計画を練られることは、何も始めないより素晴らしい目標だと思います。しかし、500ドルを当面使わなくとも生活に支障がない場合、そのまま余裕資金を銀行だけに預けるだけでよいのでしょうか?
余裕資金を分散することで、10年後、20年後といった長期スパンで考えると、銀行だけで運用していく人と、保険や年金、ファンドなどに分散する人では、大きな違いが生まれるはずです。
生命保険も分散する時代
生命保険をお選びになる際、支払っていく保険料が割安で比較的大きな死亡保障金が得られる「掛捨て型」をお持ちになる方が最も多いのが現実です。しかし、掛捨て保険と呼ばれるTERM LIFE INSURANCEは通常30年で保障が終わってしまうものが多く、30年後も継続する保障は若いうちにご用意される方は非常に少ないのが実情です。
例えば、30万ドル近くの住宅ローンが残っている方、ビジネスのライアビリティーを補うのに相当額をカバーする額など、死亡保障額を決める判断軸は様々です。30万ドルの死亡保障をお選びになる場合、掛捨てタイプの生命保険で30万ドルの保障を購入しても、ご自身が30年以上ご健在で、その時により大きな投資などによる負債がないという保障はありません。
10年、20年以上も先を見越して投資される生命保険は住宅に次ぐ大きな支出です。生命保険の保険料は、年齢が1才増す度に上がっていきます。今はこれくらいの保障で十分と思っていても、15年後により大きい保障をカバーするプロテクションプランが必要となることもあり得ます。「終身」タイプや「積み立て型」の生命保険は、支払っていく保険料が積み立てられ、通常115歳や一生涯、死亡保障が継続するものが主流です。
大きな保障額は「掛捨て型」でなるべく若いうちに持っておき、余裕資金の一部は毎月支払っていける予算の範囲内で、「終身」タイプや「積み立て型」の保険に投資を行うのもリスクを分散させるためにも有効な手段です。
リスクとリターン
通常、人気のある金融商品や住宅物件には多額の投資もためらうことなく、多くの人が飛びつきますが、自分でしっかり理解して購入している人よりも、多くの人が欲しいと思う不透明な根拠を信じて、損をするかも知れないといった「リスク」を意識せずに行動を起こしてしまいがちです。人口増加率や、経済成長率が他国よりも堅調な伸びを示してきたアメリカ経済を支える私たちは、不透明な根拠であれども、資産となり得る投資には「リターン」を夢見て積極的に行動を起こします。
この資本主義経済下において、リスクを恐れて何も投資を行わない場合、様々な選択肢よりリスクとリターンについて学び、何かしら投資を行う人にどんどん水を開けられてしまうのが厳しい現実です。確実に上がる株や、絶対に値下がりしない物件があれば誰もが飛びつくでしょう。
未来に起こり得る可能性について検証すれば、「いつかは誰もが死んでしまう」、「もしかしたら病と出会う」、「今の収入が半減してしまう可能性」などは考えたくないことですが、良くなる見込みよりも、最悪の事態に備えて「今、何が出来るか?」という予測を立てることです。なけなしの資金を全て投じて、一つの商品に投資するよりは、起こり得る数々の「リスク」に備えた投資を分散することで、万が一の際に大きなセービングとなる「リターン」が得られるはずです。
|