私は子供の頃から、男だったら成功するであろうに…と言われて育ってきた。大人しくて、無口で気の弱そうな兄に比べて、私は全く正反対。同じ家に生まれ育って、よくもここまで違うか…という程に違う。長兄が若死にしたことにより、次兄が家業を継がなくてはいけなくなった。とてもリーダーシップなどありそうにもない兄に、何十人かの従業員を引っ張っていかなくてはいけない役目が押し付けられたのだ。気の弱い兄は、他にやりたいことがあったのか、なかったのかは知らないが、とにかく大学卒業後、他人の釜の飯を食うことなく家業を継いだ。幸い、気の強い嫁が来て采配を振るったものの、世の景気にも流されて、家業は父の時代のような華々しさを迎えることはなかった。そんな時にいつも周りから、「お前が男で実家を継いでいたら、盛業させていたであろう…」と言われてきたものだ。しかし、私が男で実家を継いでいたとしても、本当にそうなったかどうかは知らないが、男でなかったおかげで、幸いにも当地に住むことができている。どれだけ幸せなことか! (Belle)
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