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春です。日照時間がどんどん延びて、家族やグループで外出する機会が多くなる季節となりました。
家を少し空ける場合は、犬に留守番をさせることも可能ですが、旅行などで連れて行けない場合は、ご近所の方にお世話を頼んだり、信頼おける場所に愛犬を預ける方が多いようです。ところが、この短時間の留守番や長期の委託が難しい「分離不安」の症状を見せる犬がいます。
分離不安とは
飼い主が一緒にいないことに強い不安を感じ、我慢できなくなる犬の精神的な病を分離不安といいます。
ご承知のとおり、犬は元来、群れを作って行動する動物です。自分だけが群れから取り残されると不安になって、いろいろな問題行動を起こしてしまうDNAが犬には組み込まれているようです。食事を拒否したり、攻撃的になったり、嘔吐、下痢、血便などの胃腸障害を起こす犬もいます。その反面、預けられることを心から楽しみにやって来る犬たちもいます。同じ犬でありながら、なぜ、このように大きな違いが生じるのでしょうか。
原因
分離不安の原因は2つに分けられます。一つは、幼犬時代に過度の世話や保護をして、飼い主さんが子犬の独立を促さなかったケースです。この場合は、オーナー以外の人間でも信頼できる人がいれば、取りあえず安心してくれます。
もう一つは、犬自身が群れのリーダーだと思っている場合です。大切なメンバーが自分のテリトリーからいなくならないように行動を起こします。どちらの場合も、吠える、遠吠え、排泄、破壊などの問題行動へと発展していきます。
群れ動物である犬にとって、群れを離れることに苦痛を感じるのは犬の本来の特性です。しかし、狩に出かけたメンバーを待っていれば、必ずご褒美がもらえることを学習します。同様に、飼い主や家族の外出が永遠の別れではないことを学習します。
飼育方法
分離不安を引き起こしている原因のほとんどは、オーナーの飼育方法にあります。次の項目について、どのくらい当てはまるかをチェックしてください。
- 外出前にクッキーをあげ、犬にキスをする
- 犬に留守番をさせることに罪悪感を感じる
- 帰宅時には玄関で犬を抱きしめ、挨拶をする
- トイレにも犬がついてくる
- 車の運転中は常に同じ運転席に座っている
これらはほんの一例ですが、これらの項目に3つ以上当てはまった場合はオーナーが犬に依存しているのです。私たちはお互いに独立し、共存していくことが望ましいのです。リーダーであるべきオーナーが犬に依存してしまうと、犬たちは「自分こそがリーダーにならなけらば」と、誤った認識を持ってしまいます。
治療法
初期段階の分離不安はすぐに治せます。次の項目から始めてください。
- 帰宅時には犬を無視し、飲み物を飲んだり、郵便物に目を通して、あなた自身が落ち着いたら犬を呼んで挨拶します。それからしっかりと運動させたり、散歩に行くなど有意義な時間を作りましょう。
- 買い物など、短時間の外出時に犬の大好きなおもちゃを与え、静かにドアを閉めて出て行きます。別れの挨拶やキスはしません。
- 家の中で犬があなたの後ろからついてくる場合、犬が入れない区域を作ります。トイレでも、キッチンでもかまいません。あなたしか (家族のメンバーしか) 入れない場所を作ります。
これらは犬のトレーニングではありません。オーナー自身のトレーニングです。犬とオーナーの健康な関係を築いてください。
あなたの犬は笑っていますか。その顔を見てあなたは笑っていますか。長時間だらだらと一緒に過ごすことが大切なのではありません。分離不安を解消するには、犬とあなたの信頼関係を築くための有意義な時間を持つことを考えてください。
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