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Q. 子どもをバイリンガルに育てたいのですが、どんなことに気を付けたらいいですか。
A. 先ずは、第一言語(母語)を決めて年齢相応の力に伸ばしてあげることが大切です。第一言語が発達していれば、他の言語も伸びていきます。例えば、概念は1つの言語で理解できていれば、それを他の言語に置き換えても理解することが可能です。子どもをバイリンガルに育てたいというのは誰しもの願いです。しかし、バイルンガルになるということは想像以上に大変な努力が必要です。
Q. なぜ母語を決める必要があるのでしょうか。
A. 母語は学習・知識収集・会話の手段としてだけではなく、考える力を育てる上でとても重要な役割を果たしています。ですから、第一言語が十分に発達していないと、どちらの言語も中途半端にしか伸びません。子どもを2つの言語で育てる場合に、第一言語も第二言語も年齢相応に発達させることができず、危惧 (きぐ) しなければならないケースが増えています。
Q. 日本語も英語も中途半端になる状況について教えてください。
A. 2つの言語が年齢に応じたレベルに達していない状態を「ダブル・リミテッド」(double limited)といいます。学習のための言語能力がダブル・リミッテッドの状態だと教科学習に支障をきたします。また、一見して日常会話に問題がなく見えても、実際にはどちらの言語でも深く考えられず、複雑な表現を使っての会話はどちらの言語でもできないという状況もあります。
このようなダブル・リミテッドの状態は子どもの精神面の発達にも影響を与えます。自分の思っていることを上手く表現できなかったり、コミュニケーションが上手く取れなかったり、学校の学習に遅れてしまったりすることにより、将来の進路やアイデンティティーの形成、親子・友人関係にまで影響を及ぼすこともあります。このような状態にならないためには、母語をしっかりと伸ばし、知的発達を促し、思考を深めていくということが大切です。
Q. バイリンガル教育における親のあり方について教えてください。
A. バイリンガル教育において最も大切なのは、長期にわたる親のサポートです。それぞれの年齢に合った親の努力が不可欠ですし、そのサポートは高校卒業頃までは必要です。お子さんが英語を話すからといって、いつも英語を使ってしまっては日本語を習得することが難しくなります。子どもは聞いたことがない言葉を話すことはできません。周りに日本語を使う人がいなければ、日本語が自然に口から出てくることはありません。お子さんに日本語を話してほしいと願うのなら、日頃から日本語が耳に入る環境を整えてあげましょう。
また、バイリンガルと一言で言っても「日常会話が分かればいいレベル」を期待するのか、
「仕事に使えるレベル」を期待するのかによって教育方針も変わってきます。例えば、両親とも日本人であっても、親がどのくらいのレベルの日本語力をお子様に期待するのかによって教育方針も変わってきます。両親とも日本人であっても、親がどのくらいのレベルの日本語力を子供に求めるのかによって、その日本語力に差が出てきます。お子さんに何を期待するのかを考え、教育方針を検討してみましょう。
Q. 国際結婚をしている家庭のバイリンガル教育についてお話しください。
A. バイリンガル教育における原則は1人1言語です。しかし、1人1言語という原則にこだわりすぎず、言語の習得に多少時間がかかっても構わないので、臨機応変に対応し、ストレスを減らすことも大切です。国際結婚の場合には、母親とは日本語で、父親とは英語で、家族全員が揃った時には英語で —— などのシチュエーションによって言語を使い分けるといいでしょう。2つの言語にどのくらい適応できるかは、お子さんによって様々ですので、根気強くお子さんをサポートしていきましょう。
Q. 5歳の娘がいます。日本語で話しかけても子供は英語で応えます。どうしたら日本語を話すようにできるでしょうか。
A. 5歳くらいになると、子ども同士の遊び方がそれまでの言葉を介さない遊び方から、言葉のやり取りを通した遊び方へと変化していきます。日本への里帰りの際に体験入園などをしてみると、英語しか話さなかった子が、日本のお友達と一緒に遊びたい、自分の気持ちを相手に伝えたいと思うことによって、ハッと気が付くと日本語を話しているということはよくあるようです。
Q. 7歳の息子が現地校に通い始めました。それに伴い、日本語をあまり話さなくなりました。対応策を教えてください。
A. 毎日、ご家庭で日本語を使ってください。一緒に本を読んだり、テレビを見たりしながら、たわいもないおしゃべりをして、たくさん日本語を使いましょう。また、日本文化に親しんだり、里帰りをしたり、日本との架け橋をたくさん作ってあげることも大切です。日本語での習い事を始めてみるのもよいですね。
Q. 子供のころから日本語と英語を学んできた14歳の息子がいます。最近、英語でしか話しません。アドバイスをお願いします。
A. ティーンエージャーのお子さんの場合、思春期による反抗期なども重なり、親が英語を話さないことに嫌悪感や差恥心を抱く場合があります。また、年齢が上がるにつれて学校の宿題も多くなり、スポーツや習いごとを始めたりで忙しくもなります。そんなストレスを日本語や親に向けるということもあります。反抗期は成長過程において避けて通れないものですが、一般的な反抗なのか程度がひどいのかは、親子の人間関係によるところが多いようです。
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