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カイロプラクター

ペパーダイン大学でビジネスを学んだ後、ロサンゼルス・カイロプラクティック大学を卒業。
その後、北カリフォルニアのサンマテオ市で4年半勤務医として多くの患者の治療に当たり、2004年3月に念願の治療院をサンディエゴに開業。


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腰痛奮闘記 その1 (腰痛の原因)
       
トーマス・エジソンの言葉

「将来の医者は投薬せずに、患者の人体骨格と栄養、そして病気の原因と予防に関心を抱くようになるであろう」

"The doctor of the future will give no medicine but will interest his patients in the care of the human frame, in diet, and in the cause and prevention of disease."

これは、あの有名な発明王トーマス・エジソンの言葉です。予防医学の重要性を予見したこの言葉を、クリニックのモットーに掲げているドクターは少なくはあ りません。本来、カイロプラクティックとは予防としてその絶大な効果を上げるものなのです。カイロプラクティックの生みの親であるD.D.パーマーが後世 に伝えたかったことが、この一言に集約されているといっても過言ではありません。


人間の寿命

人間の身体は120歳まで生きられるようにデザインされているという話を聞いたことがあります。身体の組織が与えられた仕事をきっちりとこなしていける環 境さえ与えてあげれば、120年は働き続けてくれるということです。それは、臓器のみならず体の骨格においても同じです。

肉体はこの世を生きていくために与えられた乗り舟のようなもので、内側に個性を持った魂が宿っていると言われています。その魂は永遠に生き続けるとして も、物質としての肉体は、車や電化製品などと同様に寿命があるので、加齢によって骨や軟骨が変性・磨耗してくるのは避けがたいことです。


加齢と健康

しかし最近、中高年の変性軟骨に関して、とても興味深い臨床結果が報告されました。ボロボロになった膝の軟骨を再生させる治療法が横浜市立大学医学部で考 案されたというのです。一般的に、関節軟骨は著しい欠損では自己修復が難しいと言われています。一度磨り減ってしまった軟骨は再生しないと言われてきたの ですが、特殊な方法でその再生に成功したというのです。

年齢によって変形してしまった膝の関節位置を手術によって正しい方向に修正することで、術後1~2年で90%以上の症例において軟骨の再生がみられ、何と 3人に1人の割合で完全に再生していたというのです。その研究内容は英国の権威ある医学雑誌『The Knee』にも掲載されたそうです。


予防医学としてのカイロ

私は、決してその手術を奨励しているわけではありません。ここで注目したいのは、関節の位置を正しい方向に調節することで、軟骨が再生したという点です。 これは、まさしく私たちカイロプラクターが日々施術していることなのです。これを背骨に置き換えて考えてみると、次のような可能性を秘めていることになり ます。

軟骨の一種である椎間板(背骨の間に位置する軟骨で、ショックの吸収と体を動かす関節の一部としての役割がある)は、加齢によってその厚みを失い、柔軟性 を欠き、ヘルニアや神経痛の原因ともなりますが、骨の位置を正しく矯正してあげることで、変形や磨耗を予防できる可能性が大いに期待できるということで す。その上、健康な椎間板が身体の柔軟性を維持してくれるようになります。

慢性の腰痛を患っていらっしゃる患者さんのレントゲンを見ると、椎間板が薄くなり、その上下の骨に変形が起こっていますが、これらのほとんどが、姿勢の悪さにより正しい骨の位置をずらしてしまい、過剰なストレスを関節にかけ続けた結果として起こりました。

筋肉痛に関しても同様のことが言えます。筋肉というのは本来、伸び縮みすることで関節を動かすという働きが与えられています。しかし、その目的が果たせなくなると、肩こりや腱鞘炎のような問題が生じてしまいます。

現代社会では仕事でもプライベートでもコンピュータに向かう時間が増えていますが、収縮運動をせずに長時間同じ姿勢でいると、その姿勢を保持することに 使っている筋肉が持続的に収縮してしまい、筋肉内に疲労物質が蓄積してしまいます。その結果、血行が悪くなり、カチカチに固まってしまい、コリとなって現 われます。その上、固まってしまった筋肉によって可動域を失った関節は、前記したように軟骨を磨り減らしてしまいます。このように、定期的な運動やスト レッチで身体の筋肉を動かしてあげることが、コリを予防し、ひいては健康な関節を維持するために最も効果的な方法なのです。

通常、私たちは怪我をしたり体調の変化に気付いて医者にかかります。現代医学は病気になってからの治療医学です。しかし、理想はその予防に努めることだと 思うのです。これからは、病気にならないように予防する、 治療後に再発を予防するなどの「予防医学」がますます重要になってきます。カイロプラクティックを単なる対処的治療としてではなく、予防の一環として、そ して健康を維持するための方法として利用されることをお考えになられてはいかがでしょうか。

(2006年4月16日号掲載)      

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