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岡崎 道弘
カイロプラクター
ペパーダイン大学でビジネスを学んだ後、ロサンゼルス・カイロプラクティック大学を卒業。
その後、北カリフォルニアのサンマテオ市で4年半勤務医として多くの患者の治療に当たり、2004年3月に念願の治療院をサンディエゴに開業。
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腰痛奮闘記 その2 (腰痛の克服) |
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昨年の11月、以前から気になっていた腰から背中にかけてのハリが、坐骨神経痛を伴う激痛へと変わり、夜中に何度も痛みで起こされる最悪の事態を引き起こ
してしまいました。患者さんを治療する側の人間として、何とも情けない話ですが、自らの数週間にわたる腰痛との闘いの記録をお伝えすることで、現在、腰痛
と闘っていらっしゃる皆様に少なからずともアドバイスができれば幸いです。
腰痛の原因
椎間板は血管が通っていない体内唯一の組織です。健康な椎間板を維持していくためには、十分な水分と栄
養素が必要ですが、それを運ぶのは血液ではなく、我々が普段何気なく行っている背骨を動かすという動作なのです。椎骨が動くたびに老廃物を排出したり、外
部からの水分や栄養素を吸収するのです。この機能をImbibition
(インビビション=吸入)と言います。椎間板の水分を吸収する力は20代をピークに低下し、50代半ばにはドライになってしまうと言われていますが、1日
中座って仕事をする現代人は、このImbibitionの機能が低下し、健康的な椎間板を維持することが大変難しくなっていると言わざるを得ません。
私の場合は、この機能が低下していたことで、炎症が治まらずに痛みが長期化していたのです。いつも中腰で仕事をしていますので、腰部の筋肉に過度な負担が
掛かってしまい、過緊張を起こした筋肉が腰椎のズレを引き起こしていたのです。その上、コーヒーやアルコールの摂取量が増えていました。コーヒーに含まれ
るカフェインやアルコールには体内から水分を流出させる効果があるために、これらの過剰な摂取が炎症を促進させてしまう結果となっていたようです。
腰痛の克服
先ずは、大好きなコーヒーを断ちました。そして、水分の摂取量を増やすとともに、今注目されている、関
節炎に効果があるとされているMSMや、グルコサミンなどのサプリメントを摂取し始めました。勿論、カイロプラクティックの矯正を欠かさずに受けること
で、固まってしまった関節の動きを回復させるように努力したことは言うまでもありません。日々の腰部のストレッチもまた絶大な効果を挙げました。こうした
試みを1週間ほど続けた結果、今までの痛みがウソのように消え去ったのです。
毎日の運動習慣
腰痛の体験から沢山のことを学びました。その中でも特に痛感したことは、日頃から身体のケアを怠らないように心掛けることの大切さです。どんなに忙しい人でも、1日に数十分ほどの時間を健康維持のために投資することは決して不可能なことではありません。簡単なストレッチでもよいですし、腹筋や腕立て伏せ、スクワット運動など、道具を使わなくてもできる運動は数多くあります。あるいは、散歩やパワーウォーキングなどで足腰を強化することもできます。
運動不足に陥りやすい現代人は積極的に身体を動かす機会を作るべきでしょう。基礎体力が無くては、怪我をしたときの回復力は到底望めません。そして、普段
からのこのような心掛けが、怪我の予防にもつながるのです。生活の質を維持するためには、病気になる前段階のライフスタイルを改善する「予防」こそが重要
と考えられます。
心身不二
肉体的に痛みのある生活は精神にも大きく影響を及ぼします。笑顔が消えて、家族や同僚にもマイナスのエ
ネルギーが伝播していきます。常に積極的で明るく、前向きな人は、肉体的にも健康であることが多いと言えます。また、このような人は、仮に肉体的に病んだ
としても回復力がすこぶる早いのです。心の持ちようや考え方ひとつで体調の変化が生じます。同じ物事が考え方ひとつでストレスになり、体調を崩してしまっ
たり、反対にやる気が出て元気になったりします。心と身体は不二一体だということでしょうね。
自己治癒力
私たちの身体には自己治癒力という素晴らしい力が備わっています。どのような疾患や病気に対しても、こ
の治癒力が正常に働いている限り、身体は必ず回復していくものなのです。ですから、人間の生命を維持しようとする力、歪んだ状態を修正しようとするこの力
を信じて、回復に向けて最大限の努力をすることが大切です。
この度の私の腰痛のように回復が遅い場合は、間違いなく治癒力を低下させている原因が存在しています。それは、食生活かもしれません。普段の姿勢かもしれ
ません。あるいは運動不足や、喫煙、飲酒かもしれません。骨のズレが正常な神経の伝達を妨げていることが原因である場合はなおさら回復力を低下させてしま
います。
どのような原因があるにせよ、先ずは患者さん自身の「自ら癒す」という姿勢が治療の基本となります。原因を探り、ライフスタイルを改善し、様々なオプショ
ンの中から自分に適切だと思う治療法を選んで、回復のために全力を尽くすという決意が必要です。病気を癒す中心は患者さんであり、治療者はあくまでも援助
者です。医師、カイロプラクター、鍼灸師や理学療法士はそのために存在しているのです。
体調を崩したときは、健康のありがたさや家族の温かさなどを再確認することができます。病気を自分への「警告」と捉え、自らのライフスタイルを見直す「気付き」の契機になったことを強く実感しました。
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(2006年2月16日号掲載)
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