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犬を飼って最初に教えるべきことは「排泄場所を正しく教える」トイレトレーニングです。家族の一員として犬を室内で飼うことが多くなった今、避けて通れない「しつけ」でもあります。
犬の習性
犬はとても清潔好きな動物で、自分の寝床や食べる場所をきれいに保つことを好みます。犬が野生の犬だけで暮らしていた大昔、彼らは穴ぐらを寝床としていました。出産する時には楕円形の穴ぐらで子犬を産み、母犬は子犬の糞 (ふん) を食べて清潔さを保っていたそうです。
実際、多くのブリーダーがこの食糞行動を確認しています。排泄物を食べる犬の習性は、母犬が食糞する姿を子犬が観察学習したとも考えられています。
犬は規則的な生活を理解し、自分のテリトリーを確認するために、片足を上げて排尿を兼ねたマーキング(匂い付け)をします。これらの習性を利用してトイレトレーニングを成功させることができます。犬に優しく簡単な排泄トレーニング方法をご紹介しましょう。
クレートの活用
開閉式のドアが付いている持ち運びが可能なプラスチック製の箱型クレート(運搬用ケージ)を用意してください。犬がクレート内で立ち上がり、1周回れるほどの大きさを確保してください。子犬の場合、成犬になったときの大きさを想定して、ゆとりのあるものを購入します。犬の大きさに合わせて、ダンボールなどでクレートの中の高さや広さを調節してください。
朝昼晩の3回の食事をクレートの中で与えます。大好きなおもちゃやトリーツ(ご褒美のおやつ)をクレートの中に投げ入れて、子犬がクレートに興味を持つようにします。クレートの出入りを繰り返しさせて、それが安全であることを認識させます。子犬が自らクレートに入ったらほめて、ご褒美をあげます。「クレートに入ってるといいことがあるなぁ」と認識させ、時々ドアを開閉させてご褒美をあげます。ダイエットが気になる場合はドライフードをトリーツとして使ってください。
排泄後、子犬とまた遊びます。子犬は遊んだ後、安心して2時間ほど眠るはずです(年齢により多少の差はあります)。この時、クレートに入れてドアを閉じて静かな時間を確保してあげましょう。その際、子犬が鳴いたり、カリカリとドアをひっかいても無視しながら、近くで本を読んだりして、堂々とした態度で接してください。
排泄行動に名前をつける
2時間前後で眠りから覚めた時、クンクン鳴いたり、ドアをカリカリ引っかいた場合はおしっこの時間です。排尿してほしい場所に連れていき、必要ならばリーシュを付けて見守りながら排泄するのを待ちます。
子犬がおしっこを始めたら排泄行動に名前を付けます。「シー・シー」「おしっこ」など何でも構いません。公共の場で使っても不快感がなく家族が共有できる名前がよいでしょう。排泄前ではなく、排泄中に名前を言って覚えさせましょう。排泄した後は室内に戻り、子犬とまた遊びましょう。その後、子犬をまたクレートに戻して睡眠時間を与えます。
忙しくて子犬を監督できない場合でも、部屋中を子犬の自由にさせてはいけません。サークルなどを使って居場所を制限してください。きれい好きな犬にとって、自分の生活場所となったクレートでは排泄を我慢し、戸外など離れた場所へ排泄する習慣が付いてきます。
犬の規則正しい食事や運動を管理することで、オーナーが排泄スケジュールを把握できるようになります。そして、犬の自由時間が増えてくると、トイレトレーニングの最終段階となります。犬が床を匂うそぶりをしたり、クルクル回る行動をしたらすぐに戸外に出して、排泄行動の号令をかけて排尿させ、上手にできたら褒めるようにします。
成功の鍵
室内でのアクシデントはすべて飼い主の管理不行き届きによるものですので、犬の鼻を床にこすりつけたり、叩くなどの行為は絶対にしないでください。子犬を別の場所に移動させ、きれいに掃除します。子犬に不信感を与える存在にならないでください。
トイレトレーニングの成功の鍵は飼い主にあります。最初の1週間が勝負です。これから10年以上に及ぶ犬との生活を快適に過ごすためにも、その1週間はじっくりと腰をすえて排泄トレーニングに全力を注ぎましょう。よく、小型犬のトイレトレーニングは難しいと聞きますが、決してそうではありません。「ま、ちょっとだから。ウンチも小さいから」と思ってはいけません。犬はその気持ちを感じてしまいます。犬の感覚を侮ってはいけません。
排泄問題は犬を外飼いにしてしまう原因にもなります。今回は子犬を想定してお話ししましたが、このトイレトレーニングは成犬にも適用できます。ご自分の犬の排泄スケジュールを把握し、人間も犬も気持ちよく生活できる環境を作ってください。
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