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ファイブロマイアルジア
新年を迎えて、『現代の難病』と言われている幾つかの病気で鍼灸が非常によく効くものを紹介することにしました。まず最初は「fibromyalgia線維筋痛」です。現代医学が原因不明として「難病」とされている関節以外の筋肉部が痛む、古い言葉でいえばいわゆるリューマチです。
ただ、通常のリューマチと違って共通する症状に痛む場所(圧痛点)がほぼ共通することと、不眠に悩まされることがあります。他の病気、例えばライム病などが誘発するケースもあるそうですが、原発性の場合、ほとんどのケースで発症前にひどいストレスを経験しています。女性に多く、発症当時に付き合っていた男性(夫を含む)の浮気でひどく自尊心を傷つけられたケースが多いことに気付きます。まれに男性のケースもありますが、男性の場合、お母さん子、お婆ちゃん子が多いように見受けられます。
なぜ難病なのか
ところで、この「発症前に過度の肉体的あるいは精神的ストレス(ショック)を経験」というのが、わたしの独断では現代の難病の共通点でもあります。
痛みやしびれでお医者さんを訪れても、内科や神経科のお医者さんは人間の心は専門外だと自分で決めていますから、そこに踏み込んで治療をしようなどとは思いもしないようです。従って、対症療法に終わるか、心療の専門家に任すかで、その病気の元に触れることもなく、難病になってしまうと思われます。
これが東洋医学ですと、病気はその元を治さないと対症療法では決して治らない、と心得ているので、治療自体の心得えが違ってきます。
不眠解消のツボ
ファイブロマイアルジア治療の第一歩は不眠の解消です。これは以前、2007年9月16日号の『不眠症」で紹介した「失眠穴」にお灸をします。このツボならご自分でもお灸ができます。熱く感じるまでこのツボにお灸を据えるのです。お灸は市販されている「千年灸」などで結構です。
妊婦に線維筋痛症はない!
ファイブロマイアルジアは妊娠すると消え、出産すると帰ってきます。現代医学のナゾです。しかし、東洋医学は明快にこの機序を説明できます。胎内の赤ちゃんは成長するエネルギー、つまり陽気の塊です。ファイブロマイアルジアの患者はひどい陽虚なのです。ですから、胎内に陽気の塊があると消えるのです。
陽気を補うため、赤い肉(鮭、マグロを含む)や鳥肉、色の濃い野菜(ピーマン、トマト、ほうれん草、人参などなど)を毎日食べて下さい。少量の赤ブドウ酒も良いでしょう。
陽虚を治療するには漢方の八味丸に効果があります。それと頭のテッペンの百会(ひゃくえ)にも熱くなるまでお灸をします。このツボはご自分ではお灸は無理ですが、ハシなど先の尖ったもので強く押してもらっても良いでしょう。百会は鼻すじを遡って頭のテッペンで、両耳の一番高い点を結んだ線と交わる所で頭蓋骨がやや窪んだ所です。
ゴルフボール指圧
次に、肩甲骨に挟まれた背骨の両側を指圧します。ゴルフボール2個を使ってその上に寝て体を上下させてはいかがでしょう。初め痛かったのが気持ちよくなるまで続けて下さい。この部位(背骨の両側)は交感神経節から出てくる神経の通る場所です。交感神経過緊張、つまりストレス過剰の方、アレルギーでお困りの方にもお勧めします。
自尊心の再建
ファイブロマイアルジアの治療で一番大切なことは患者の傷つけられた自尊心を再建することにある —— とわたしは思っています。それには、多くの女性の場合、まず自分を大切にすることを思い出してもらうことです。少し良くなるとセックスの楽しみを思い出してくれます。ちょっと独断的かもしれませんが、男性の場合は甘ったれ気分を脱出することです。
お詫びと訂正
以前、長田裕先生の「無血刺絡」を紹介しましたが、先生の診療所は和歌山市のナガタ・クリニックでした。
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