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育英セミナー・サンディエゴ校 
アシスタントマネージャー

MA心理学。UCSD Medical Center研究員を経て、育英セミナー教諭となる。現地ハイスクールで日本語を指導。青少年心理の知識と経験を活かして教育活動にあたる。詳細はwww.ikuei.com


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知能教育とは
       
Q. 知能教育という言葉をよく聞きますが、知能教育とは何ですか?

A. 知能教育とは、「自発的」に 「意欲」をもって「考える」子どもに育て、進学してから、さらには社会に出てから発揮できる能力を養う教育のことです。単に知能指数を伸ばすとか、学業成績を良くするという教育ではなく、人間生活の全てに関わってくる能力を育む大切な教育です。知能教育では、勉強や体験により、脳に適切な刺激を与えてバランスよく知能を発達させて脳の働きを良くし、「頭の知能」と「心の知能」をバランスよく育てていきます。


Q. 「頭の知能」と「心の知能」とは何ですか?

A. 「頭の知能」は一般的に知能指数「IQ(Intelligence Quotient)」で表されています。知能テストを受けられた方は分かると思いますが、頭の知能は言葉や数学的概念、記憶力や理解力などのさまざまな分野に分かれています。この知能は物事を理解するのに欠くことのできない能力です。頭の知能指数であるIQが高ければ、話をよく理解できたり、本、新聞、ニュースなどから情報を学び取ったり、体験から新しい物事を吸収することが上手にでき、その結果、学業成績も上がります。
 
一方、心の知能は頭の知能に較べて比較的新しい概念です。「心の知能」は心の知能指数「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」で表されていて、基本的には意欲・やる気・感謝・思いやりなどの感情を上手に使い、他人と自分の感情を理解し、場に適した行動が取れる能力のことを言います。EQを高めれば、今まで身に付けてきた能力を十分に発揮することができると共に、良い人間関係を築くことができるようになります。そして、自分が何に興味があり、何に向いているかを考え、自分の可能性を広げることができるようになります。人生を豊かにしていくためにも、「心の知能」を育てることはとても大切なのです。

また、IQだけ高くても、意欲などのEQが伴わなければ、本来の力を十分に発揮することができません。逆に、学習意欲などのEQを高めることによって、IQの高さ以上の学力成績を修められることができることも分かっています。


Q. 「頭の知能」や「心の知能」を伸ばすにはどうしたらいいですか?

A. 学校で子供たちが学ぶ学習はIQを高めるプロセスの一つなので、授業を大切にして勉強に取り組むことはIQを高める上でとても効果的な方法です。但し、知能を育てる基本は「考えること」にあるので、宿題をするにしても、自分で考えるというプロセスを大切にしましょう。

例えば、学校の宿題も中学生くらいになると、大人でも手に負えないような問題が出てくるかもしれません。でも、そこで教え過ぎてしまうと、子どもの真の知能は育ちません。ポイントは答えを教えるのではなく、ヒントをあげながらポジティブな声掛けをして考えさせることなのです。また、親子で一緒に考え、一緒に問題を解決しようとすることは、EQを育てる上でとても大切なことです。

学校の勉強以外にも、パズルやカードゲーム、将棋など、家族アクティビティーの時間を大切にすることはIQやEQを高めるのに役立つでしょう。さらに、EQを高めるには、体験を通して自分・他人・状況を学ぶ機会をたくさん作り、その体験を家族や友達と話したり、日記にして書き留めたりすることもとても効果的な方法です。感じたこと、見たこと、聞いたこと、考えたことなどを表現することで、自分をより深く理解できます。

また、ボランティア活動などに参加して、他者の気持ちを理解したり、対人関係を発達させたりするきっかけを作っていくこともとても大切です。
 
「心の知能」も「頭の知能」も遺伝的なものではなく、生活の中でいくらでも高めていくことができますので、お子さんと一緒に知能を育てていきましょう。
 
次回は体験することの大切さについてお話します。


(2007年11月16日号掲載)

 
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