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sakurai.jpg     櫻井 真理

育英セミナー・サンディエゴ校室長

日本の某高校にて国語教諭として勤務。その後、育英セミナーの教育活動に賛同して転職。現在はサンディエゴ校室長として海外子女教育に力を注ぐ。詳細はwww.ikuei.com



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なぜ勉強をするの?
       
Q. 勉強とは何でしょう?

A. みなさんは「頭のいい子」とはどんな子だと思いますか? 難しい問題が解けて、学校の成績がよい子と思われていませんか? 真の意味での「頭のいい子」は、学力が高いと言うことだけではなく、考える力や記憶する力が強く、様々な情報を処理する能力にたけ、表現したり実行したり、自分や他人を理解したりする能力に優れている子のことです。

私たちは脳を育て、真に賢い人になるために勉強をするのです。勉強とは脳を育てること、つまり脳の前頭葉の発達を促すことだと思います。「自発的」に「意欲」をもって「考える」子どもを育てるためには、脳の中でも前頭葉の前頭前野の働きをよくしてあげることが大切です。



Q. 前頭前野とはどんな働きをするの?

A.
サルおよびヒトの研究の結果、前頭葉の「前頭前野」という領域が脳の他の領域を制御することが明らかになっています。例えば、物を考え、何か新しいことを創り出す想像力、自分自身の行動や感情、高ぶった気持ちを抑制する忍耐力、お話しをしたり聞いたりするコミュニケーション力も前頭前野が制御しています。学習、記憶、やる気もすべて前頭前野の働きなのです。つまり、前頭葉の「前頭前野」の働きをよくするということは、知能を育てることでもあるのです。



Q. 知能は遺伝するの?

A.
知能は親から遺伝すると昔は思われていたのですが、最近の研究によると、脳髄の細胞も他の筋肉の細胞と同じように訓練によって発達することが分かっています。脳に適当な刺激を与えて必要な脳細胞のはたらきを繰り返し訓練すれば、知能は驚くほど伸びていきます。つまり、遺伝の影響よりも生後の教育や環境が知能を高める上で重要だと言えるのです。



Q.
脳を育てるにはどうしたらいいの?

A. 第1に子供の間に脳神経であるニューロンのネットワークを脳内で張り巡らせること、第2に大人になってもこのニューロンの脳内ネットワークを退化させないことです。脳を刺激しなければ、ニューロンは発達せず退化していきます。脳を刺激しないというのは受け身の姿勢でい続けることをいいます。

例えば、人間が生まれつき持っている、知りたい、学びたいという探求反射や真似 (まね)したいという模倣反射といった本能を上手く利用し、知識を使って考えさせることは脳を育てる上で大切です。また、将棋やチェスなどのように、先の先まで考えるゲームは前頭前野を発達させます。一方、テレビゲームは反射力を発揮しているようにみえても前頭前野が働かないことが分かっています。
 
受け身の姿勢をつくるナンバーワンと考えられているテレビやテレビゲームですが、だからといってそれらを完全に取り上げるのは難しいですよね。但し、見せ過ぎない、やらせ過ぎないための約束事は決められるはずです。テレビもゲームも時間を決めて、時間が終了したら、ぱっと切り替えてやるべきことに取り組むことが大切です。



Q.
知能を伸ばすとどうなるの?

A. 知的な能力を伸ばすことによって、考える力や覚える力は確実にアップします。また、勉強だけではなく、社会性や人格形成においても知能を上げることは重要な要素になります。なぜなら、考える力があるということは、普段の生活の中で起こることを理解し、どの様に行動したらいいかを自ら考え、判断し、問題を解決できるということだからです。知能は何もせずに、急に成果が上がることはありません。お子様の教育段階に合った教材や玩具を利用して、知能教育を積極的に取り入れ、脳によい環境を与えていきましょう。
 
成果が見えず挫折しそうになっても、あきらめずに継続してください。温かくお子様を見守っていくこと、愛情を持ってお子様に接してあげることが何よりも大切なのです。 

次回は、知能教育についてお話したいと思います。


(2007年9月16日号掲載)

 
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