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曽 碧光
米国中医薬研究所所長
1932年台湾に生まれる。東京大学農芸化学修士、米国カンサス大学微生物学修士、東京大学薬学博士、
元米国コネチカット大学病理学助教授、セント・エリザベス病院 (ボストン)
筋ジストロフィー主任研究員、ドライ・アイ眼科研究所生化学顧問、元米国漢方研究所所長、現米国中医薬研究所所長。
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| 小児に危険な風邪薬 |
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Q : 今年(2007年)の10月19日に米国食品医薬品局(FDA)諮問委員会が6歳以下の小児は市販(over-the-counter)の風邪薬を使わないようにとの警告声明を発表しました。私は2歳と6歳の2児を抱える母親ですが、子供が風邪を引いた時、どうすればいいのか困惑しています。
小児用風邪薬で死者を出した危険な薬は、どの風邪薬でしょうか。また、大人が使っている風邪の漢方薬は小児にも安全でしょうか。
A : 現在販売されている小児用風邪薬は、大人に効いているのだから児童にも効くだろうという推定のもとで作られたものです。FDAの記録によると、この50年来、風邪薬が小児に有効だったという臨床報告はわずかに11レポートしかありません。しかも、報告されている風邪薬は、現在たった15%のアメリカ家庭で使われているだけです。
米国疾病管理予防センター(Center for Disease Control and Prevention)の統計によると、毎年風邪薬の副作用で病院の救急室に運ばれる2歳以下の幼児の数は1,500人に達し、1969年から2006年の間に、風邪薬に含まれている鼻詰まり除去剤による小児死亡のケースが54人、抗ヒスタミン剤による死亡者も69人いるとFDAが報告しています。死者を出した風邪薬は鼻詰まり除去剤を含んだものと抗ヒスタミン剤ですので、この2つの薬品を含んでいる風邪薬は絶対お子様に服用させないようにして下さい。
風邪の漢方療法では大人も子供も同じ漢方薬を使っていますが、子供は年齢と体重によって量を加減しています。日本では、風邪をよく引く虚弱児の風邪治療によく漢方薬が使われているので、安全性は確認済みです。風邪の引き始めには葛根湯がよく効きます。鼻水が出る段階では小青竜湯がよく使われており、咳には黄連解毒湯がよく効きます。小児はまだ免疫の機能が完全に備わっていないので、2人のお子様に日頃から免疫増強効果のある霊芝人参黄耆湯を飲ませると、風邪を引かなくなります。
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(2007年12月1日号掲載)
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