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前回は不眠症とストレスの関係についてお話しました。ストレス・シリーズの3回目は頭痛です。頭痛の原因は一様ではなく、現代医学では原因が分からないものもあります。例えば「偏頭痛」ですが、これも原因は様々で、現代医学の説明は想像の域を超えていません。
ストレスが引き鉄
偏頭痛は普通、後頭部や目の奥から始まって、時には眩暈や吐き気を伴い、移動して頭の片側の頭痛になる周期的な発作で、多くは始まる前に予兆があって「あっ、来るな」と分かるものです。
鍼灸の臨床を通してみますと、「偏頭痛」の持ち主が相当のストレスを抱えている例は稀ではありません。看護学校の学生さんで、試験がある度に吐き気を伴う偏頭痛に襲われる例がありました。しかも、看護学校の試験は毎週あるので、ほとんど毎週偏頭痛に悩まされていました。しかし、ご自分ではこういう引き鉄があることに気付いていない方も多いものです。
血虚の頭痛
この方は漢方で言う「血虚」で、その上ストレスが頭の血管を引き締めるので頭痛が起こるようです。漢方の言う「血虚」とは「貧血」とは違います。現代医学の言う「貧血」は赤血球の数を数えて多い少ないを問題にしますが、漢方は人それぞれ体の大きさに合った血液量があり、その量を満たしているかいないかを問題にします。従って、「貧血」でない方でも「血虚」の方はいるものです。
こうした方には、血を補い血流を改善すると共に、ストレスに強くなって頂かなくてはは偏頭痛は克服できません。この欄で今まで何度か紹介してきました「指のマッサージ」を試験用紙が配られると行うように勧め、試験への抵抗力を付けるよう勧めました。「血虚」には「四物湯(しもつとう)」「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」といった漢方薬を使います。尚、偏頭痛の頓服(とんぷく;症状が出た時に服用する薬)には「釣藤湯(しょうとうとう)」があります。
ストレス頭痛
精神的なストレスは「頭が痛い」という表現があるように頭痛の原因になります。ストレスのために交感神経が緊張して頭の血管を引き締め、それが痛みを起すのでしょう。脳への血流も悪くなり、脳へ染み透るような痛みを感じることもあります。同時に肩から首の筋肉を緊張させ、それが頭蓋の筋肉に影響を与えている例は稀 (まれ) ではありません。コンピューターに向かっている姿を見ても、首を前に突き出し、肩を怒らせている方がいます。こうした方は、精神的なストレスを筋肉のストレスにまで高めてしまっていると思われます。
頭痛が起こる前にして頂きたいのは気分転換です。「問題」はコンピューターに閉じこめておいて、そっと立ち上がって深呼吸し、トイレに行くなり、水を飲みに行くなり —— といった小さな行為でもストレスを一時的に断ち切ることができます。
頭痛解消のツボ
頭痛があると、皆さんは手で痛い所をさするのが普通ですが、首筋や肩の筋肉、頭蓋の筋肉を解くマッサージをお勧めします。特に、後頭部の真ん中で首と頭蓋骨が交わる所に窪みがありますが、ここは「風府(ふうふ)」というツボです。
利き手の中指を当ててもう一方の中指で強く押して指圧して下さい。この風府の両側は首筋ですが、この首筋の筋肉が頭蓋に付いている所も「風池(ふうち)」というツボで、やはり両中指で指圧します。共に「風」が付くのは「風邪」にも効くツボだからです。顳(こめかみ)のマッサージは、皆さんは習わずともおやりになりますが、風府、天柱の指圧の方が効き目があるものです。
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