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suzukisan.jpg     鈴木 博美

ドッグトレーナー

2匹のゴールデンレトリバーとの出会いをきっかけに犬の世界に興味を持つ。楽しく、且つ効果のあるトレーニング方法を求めて渡米。ケープ・エイブル・ケーナ イン(Cape-Able-Canine) のドッグトレーナー研修プログラムを終了。現在、ケーナイン・トゥ・ファイブ (Canineto Five) を立ち上げ、日本語によるドッグトレーニングクラスも開講している。幼稚園教諭の経験もある。

ご質問、ご連絡はこちらまで
       
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犬を飼う前に…
       
職業柄、これから犬を飼おうと思っている人や、飼うことを迷っている方からよく相談を受けます。犬を飼う前に、犬とともに暮らすための「心構え」をしっかりと理解しておくことは、とても重要なことです。


環境とトレーニング

犬はたいへん適応能力の高い動物です。ですから、飼育環境や飼い方は、犬の性格や行動に大きく影響を与えるほど重要な要素となっています。

もちろん、犬の種類によって、気質、潜在能力、行動に違いがありますので、犬種の勉強をすることも大切です。

例えば、ピット・ブル、ドーベルマン・ピンシャー、ロトワイラーなどの名前を聞くと「怖い、獰猛、攻撃的…」、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーと聞くと「優しい、人間好き、おとなしい…」というようなイメージをお持ちになる方が多いのではないでしょうか。

しかし、実際にこれらの犬を飼っているオーナーからは、正反対の答えが返ってきます。

幼犬時代に適切な社会化がなされ、噛みつきの抑制を学び、定期的なトレーニングを行えば、どの犬も素晴らしいペットドッグとなります。

問題が起こってからではなく、起こる前に対策を講じることが大切です。予防することは簡単で、時間がかかりません。


飼うことに迷う理由?!

初めて犬を飼う時はさまざまな不安や疑問がつきものです。犬を飼うことに迷っている理由をまとめてみました。

  • 1人暮らしで、日中、犬が寂しい思いをするだろう。また、出張の時、どうしていいのか分からない。
  • 家はあまり広くないし、庭がないから犬がかわいそうだ。
  • 旅行に行く時に犬が心配。

しかし、これらの心配事は、実はあまり問題になりません。前文にも述べましたが、犬は適応能力が高く、変化に富んだ環境が大好きなのです。

1日中運動を必要とする犬はほとんどいません。早朝運動をさせることができ、帰宅後、たっぷり遊べる時間を持てるのであれば、犬は日中を寝て過ごして「かみかみおもちゃ」で満足します。        

ですから、庭付きの家がどうしても必要なわけではありません。むしろ、庭があるために、散歩に連れていってもらえない犬たちの方が不幸だと私は思います。

旅行に行く時には、どこかに預ける必要があります。環境が変わったとしても、幼犬時代からの社会化の中で定期的にお留守番をさせること、オーナー以外の人との時間を持たせることで、犬はストレスを抱えることなく過ごすことができます。

預け先としては、オーナー自身が自分の犬に合った場所を選んで下さい。他の犬と一緒に過ごすことを苦手とする犬をケージフリーの環境に置くのはストレスを与えるので、おすすめできません。運動を必要とする若い犬の場合はドッグランを備えている施設がいいかもしれません。

犬が飼主から引き離された時に、過度の不安を感じて問題行動 (分離不安) を起こさないように、日頃から友達、親戚、デイケアなどに犬を預けて、飼い主不在の環境に慣れさせて下さい。


犬を飼うと…

寝顔を見ることに喜びを感じ、命の尊さを実感できる犬との生活は本当に楽しいものです。そして、彼らがあなたを必要としていることを感じて、愛犬に無償の愛を注ぐことで、私たちは自身の「優しさ」に気づき、それが心のゆとりとなって、癒しと活力のある毎日を愛犬とともに迎えることができます。1人でも多くの方がそのような充実した生活を送れるよう応援したいと思っています。


(2008年8月1日号掲載)      
 
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ドッグトレーナー

2匹のゴールデンレトリバーとの出会いをきっかけに犬の世界に興味を持つ。楽しく、且つ効果のあるトレーニング方法を求めて渡米。ケープ・エイブル・ケーナ イン(Cape-Able-Canine) のドッグトレーナー研修プログラムを終了。現在、ケーナイン・トゥ・ファイブ (Canineto Five) を立ち上げ、日本語によるドッグトレーニングクラスも開講している。幼稚園教諭の経験もある。

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予防すること
       

トレーニングの基本は、問題行動 (ほえる・かむ等) が起きてから矯正することではなく、問題行動を起こさせないように予防することです。愛情を持って楽しくトレーニングできれば、犬と飼い主との絆を深めるためにも大変役立ちます。

 

行動面の予防

犬の成長に合わせて適切な時期に学ぶべきことがたくさんあります。多くの問題行動は、子犬の時期に適切な飼い方をしてあげることで予防することができます

ところが、多くの問い合わせが、子犬の時期を過ぎた1歳前後から3歳に集中しています。突然、犬の様子が変わってしまい、手を焼いているというものです。どの犬にも見られることですが、子犬も半年を過ぎ、9か月前後から1歳半あたりの思春期になると吠え出したり、いろいろな行動の変化が始まります。その変化に飼い主が対応できない場合が多いようです。

パピークラスや一般家庭犬トレーニングクラスを受けている飼い主は、予め思春期の犬の問題行動を予測対処できます。トレーニングを行っていることで、安心してトレーナーに相談して、周りの犬やオーナーとの様子を見ることができるので、自分だけが苦労しているのではないことを知ります。この心のゆとりが犬と飼い主の関係に大きく影響を与えます。

人に出会うとうれしくて飛びついてしまう犬を、飛びつかないようにするには時間もかかり、苦労と忍耐が必要です。「おいで」と呼んでも来なくなってしまった犬に呼び戻しを教えるのは大変です。なぜなら、彼らは飼い主に呼ばれて戻るよりも、自分の好きなことを選ぶ喜びを覚えてしまったのです。

最初から「人に出会ったら座って挨拶をする」「オーナーに呼ばれることに喜びを感じる」ように教えられていれば、そんな苦労はないはずです。トレーニングの基本は、習慣化してしまった問題行動を矯正することではなく、問題行動を起こさせない (習慣化させない) ように予防することです。

飼い主が学ぶためにトレーニングを受けると思ってください。「うちの犬は特に問題がないのにトレーニングは必要なの?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。問題がない犬には、グループクラス、特に、トレーニングのステップアップのマナークラスやゲームクラスに参加することをオススメします。

 

健康面の予防

犬は人間より加齢のスピードが早く、生後1年半で20歳、2年で23 歳、3年で28歳くらいになり、その後は犬の1年は人間の4年分くらい、大型犬ではさらに早く2年で人間の20歳になります。ですから、愛犬と楽しく過ごすためにも定期的な健康診断は大切です。犬の年齢に合わせてかかり付けの獣医に相談しましょう。

特に、肥満に注意しましょう。適正な体重維持は犬の寿命を2年延ばすとも言われています。食事や運動管理をしてあげてください。また、予防接種、去勢、避妊、ノミ、寄生虫などの対処も忘れずに行いましょう。愛犬の命を守るのは飼い主の役目であることを認識し、病気の早期発見、早期治療を心がけましょう。

 

環境面の予防

犬を飼っていれば、ノミがいるのが当たり前だと思っている方がいるようですが、これはとんでもないことです。犬を飼っているなら、換気、掃除、ドッグベッドの天日干しや洗濯を定期的に行い、清潔な環境を保つ必要があります。

もし1匹でもノミを発見した場合、すぐにグルーマーに相談して、ノミ取りシャンプーをお願いしましょう。そして、家中の掃除を行います。カーペットなどには市販のカーペット粉をまいて掃除機で吸い上げてください。庭がある方は糞の始末を毎回行いましょう。糞を見ればその犬の現状が分かります。

トレーニングを始めるのは早いにこしたことはありませんが、サイズ、犬種、性別、年齢に関わらず、いつでも受講していただくことが可能です。


(2008年10月1日号掲載)      
 
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ドッグトレーナー

2匹のゴールデンレトリバーとの出会いをきっかけに犬の世界に興味を持つ。楽しく、且つ効果のあるトレーニング方法を求めて渡米。ケープ・エイブル・ケーナ イン(Cape-Able-Canine) のドッグトレーナー研修プログラムを終了。現在、ケーナイン・トゥ・ファイブ (Canineto Five) を立ち上げ、日本語によるドッグトレーニングクラスも開講している。幼稚園教諭の経験もある。

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ヒールと散歩
       

朝晩の冷え込みはあるものの、日中も穏やかに過ごしやすいサンディエゴの冬がやって来ました。日照時間が短いので、明るい時間に散歩に行くことができない方もいるのではないでしょうか。暗い道を散歩するときは、犬も皆さんも交通事故などに巻き込まれないように、くれぐれも気をつけてください。

 

ヒール

さて今回は、左側真横について歩くヒール (Heel) についてお話をしたいと思います。

ヒールとは日本語で「つけ」と言いますが、ハンドラー (通常はオーナー) の左側に付いて歩き、止まれば一緒に止まる動作を指します。右折や左折をすれば、犬はハンドラーの体に触れることなく同時に行き先を変えて歩きます。犬はオーナーの解除の指示があるまでオーナーの顔を見続けています。オビディエンス競技会 (Obedience Competition) では、必ずと言っていいほど、どの犬も楽しそうに、そしてとてもうれしそうにヒールしています。

 

散歩

一般的に、日常の散歩でここまでのヒールを求める人は少ないでしょう。しかし、散歩に行くたびに腕が抜けそうになるほど、引っ張られて歩かなければならないようでは、散歩は楽しめません。

散歩中の理想の歩き方は人によって違うはずです。私たちのトレーニングでは、散歩中はお互いに景色を楽しみ、においを感じる時間を共有することを大切にします。ですから、リーシュがたるんだ状態であれば、犬は地面や花壇の匂いをかいだり、少し前に出たり遅れたりすることが許されます。

犬がリーシュを引っ張り、オーナーを散歩に連れて行くような状態になってしまった原因は次の通りです。

  • 子犬時代の社会化不足
  • 大興奮
  • トレーニング不足
  • 支配性の表れ

トレーニング

子犬時代からトレーニング (しつけ) をすることはとても大切です。しかし、犬の成長に合った適切なトレーニングを適切な時期にしなければ意味がありません。

犬のサイズに関係なく、犬種やその個性により運動量は違います。しかし、少なくとも6か月までの子犬には犬を左に付けて歩くようにするよりも、外界のさまざまな出来事を一緒にじっくりと見ながら散歩を楽しむようにしましょう。戸外の環境に慣れずに育った犬は、他の犬や人を見ると吠えたり、唸ったりするようになって、忙しい車道や混雑したところを自信を持って歩けなくなります。これらは、ヒール以前の問題なのです。

運動不足の犬はストレスと不満の蓄積を晴らすために、過剰なまでに戸外に出ようとします。もちろん年齢もありますが、70パウンドを越えるラブラドールが大興奮してしまえば、大柄の男性でも苦労するはずです。

犬にとって散歩が運動には値しないのであれば、水泳、穴掘り、スポーツなど違った運動方法を1週間に何日か取り入れる必要があるでしょう。そうすれば、犬は歩く時には穏やかに、そして遊ぶ時には思いっきり動いていいことを理解します。

トレーニングは問題行動を予防をするために行っています。引っ張り癖のある犬は今までトレーニングを受けた経験がない場合が多いようです。多くの犬が引っ張って歩いてはいけないということを知らないとも言えます。引っ張ってはいけないということを犬にきちんと教えてあげましょう。

時折、支配性を表現するためにリーシュを引っ張る犬もいますが、それほど多くはありません。

支配性を表現するために、オーナーが犬よりも一歩前に出るとオーナーの脚に噛み付いたり、匂いをかぐことをやめさせようとすると飛びついて吠えたり、マウジング (mouthing=犬が口で人間の手や足をくわえようとする行動) をしたりします。もし、このような問題行動がある場合はすぐに専門家に相談することをお薦めします。

ジェントルリーダー (ヘッドカラー) やハーネスを使うことでも随分と散歩が楽になる場合もあります。しかし、これらの用具はトレーニング用ではありませんし、犬種によっては使用できない場合もあります。号令によってヒールを教えたい場合はトレーニングが必要となります。



(2008年12月1日号掲載)      
 
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ドッグトレーナー

2匹のゴールデンレトリバーとの出会いをきっかけに犬の世界に興味を持つ。楽しく、且つ効果のあるトレーニング方法を求めて渡米。ケープ・エイブル・ケーナ イン(Cape-Able-Canine) のドッグトレーナー研修プログラムを終了。現在、ケーナイン・トゥ・ファイブ (Canineto Five) を立ち上げ、日本語によるドッグトレーニングクラスも開講している。幼稚園教諭の経験もある。

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犬と遊んでいますか
       

新年明けましておめでとうございます。お正月はいつも妹と羽根つきをして遊んでいました。最近は、犬たちとボールで壁あて遊び (スカッシュを想像してください) を楽しんでいます。

さて、犬を迎えたら、トレーニングの大切さを感じて、多くの方が実際にクラスに参加したり、 プライベートトレーニングを受けています。定期的な服従訓練やその他のトレーニングは必須ですが、同じくらい大切なことがあります。それが、犬と遊んでコ ミュニケーションを取る楽しさを共感することです。

 

どうやって犬と遊ぶ

冒頭にも述べましたが、私の犬はボールが大好きで、遠くへ投げてあげると、大喜びで何度でも 取りに行きます。しかし残念ながら、我が家の庭はそれほど大きくはないので、犬たちはあまり満足しませんでしたが、友人でありトレーナー仲間でもある女性 からこのスカッシュ遊びを教えてもらってからは、犬の様子が変わりました。「いつ、おかぁちゃんはスカッシュ遊びを始めるんだろう…!」と期待に満ちて 待っています。でも、それ以上に私自身が楽しんでいるのです。

 

犬との散歩

朝晩の空気の冷たさや匂いをあなた自身が感じていますか。新芽に気づき立ち止まりましょう。かわいい家並みや花壇があれば止まりましょう。犬たちはあなたが好奇心を寄せた事柄に一緒に関心を示すようになります。

道で出会う人と気持ちよく挨拶していますか。あなたが散歩を楽しんでいれば、もちろん犬も散歩が大好きになります。そして、あなたの散歩に犬がついてくるようになります。

 

耳掃除や爪切りの時間

耳掃除や爪切りの時間は、犬にとって苦痛である場合が多いようです。もちろん、痛みを伴っている場合はなおさらです。「忙しいけど、やらなくちゃ!」と飼い主が義務感で行うのも逆効果となります。以心伝心、犬たちも 「いやだなぁ」と苦痛を感じてしまうようです。

私のパピーたちは8か月になりました。思春期到来です。4か月前、爪切りのたびに暴れ、牙をむきました。耳掃除のたびに体をよじり、逃げ出そうとしました。

しかし、今では2匹が順番を競い合います。「おみみの~きちゃないこは~どのこかなぁ~」と歌を歌いながら、やさしくやさしく母の愛情で接します。コツは犬に前準備を見せないことと、できるだけ短時間で終わらせることです。

そして、これこそがコミュニケーションでもあるのです。耳掃除の時に自分の犬の耳の形を知り、耳を触り、耳掃除ができたことに感謝をして、犬のおでこにキスしてあげましょう。

 

犬の名前を呼ぶと…

犬の名前を呼んでみてください。犬たちはすぐに振り返りますか。家の中で、庭で、道で、公園 で、人ごみの中でも、いつでもどこでも振り返りますか? 周りの刺激が多くなると、犬は飼い主の声に反応しにくくなります。トレーニングクラスに参加すると、集中できない犬がいますが、理由は同じです。

日頃からオーナーが楽しく、刺激的な存在であれば犬のオーナーへの注目度は上がります。トレーニングを上達させるコツは、オーナー自身が遊び上手になることです。いくつかの簡単な遊びを紹介しましょう。

  1. にらめっこ:子どもににらめっこをすると思ってください。目を大きく開き、鼻の穴をふくらまし、口から音を発しましょう。「プーーー」。さぁ、あなたの犬は尻尾を振って、あなたの顔をなめてくれたでしょうか。
  2. かくれんぼ:キッチンカウンターやトイレの中から犬の名前を呼んでみましょう。犬はあなたがどこにいるか必死に探すはずです。見つけたご褒美に、犬にトリーツを一つあげましょう。
  3. おへそはどこだ?:犬のおなかを人差し指でツンツンしながら「お・へ・そ・は・ど・こ・だ?」と言って、最後にお腹に風船がしぼんでいく時の音を出しながらキスしてあげましょう。


犬との生活であなたは笑っていますか? そして、あなたの犬も笑っていますか? 犬は楽しくもあり、厳しくもあるオーナーが大好きなんです。

尚、今回ご紹介した遊びを行う際に、興奮が強すぎる場合や犬に攻撃性がみられる場合はすぐに遊びを中断してください。そして、可能な限り、専門家の下でトレーニングを受けることをお勧めします。



(2009年2月1日号掲載)      
 
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ドッグトレーナー

2匹のゴールデンレトリバーとの出会いをきっかけに犬の世界に興味を持つ。楽しく、且つ効果のあるトレーニング方法を求めて渡米。ケープ・エイブル・ケーナ イン(Cape-Able-Canine) のドッグトレーナー研修プログラムを終了。現在、ケーナイン・トゥ・ファイブ (Canineto Five) を立ち上げ、日本語によるドッグトレーニングクラスも開講している。幼稚園教諭の経験もある。

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グループクラスvsプライベートレッスン
       

犬のトレーニング (訓練・しつけ) 方法には大きく分けて、グループクラスとプライベートレッスンがあります。今回は、子犬の成長具合や年齢に合わせたトレーニング方法をご紹介いたします。

 

生後5~6か月の子犬の場合

この年齢の子犬にとって大切なことは、同じ年齢の違う犬種に出会って、遊びを通して、他の犬との上手な接し方を学びます。それには、まずグループクラスを検討しましょう。

ヒモなしのオフリーシュのゲーム、オーナーとの信頼関係を築くための号令 (ウォッチミー・シット・ダウン・カム等) が組み込まれていグループクラスを選びましょう。担当トレーナーと話し合い、どのような方法で接するべきかを聞くといいでしょう。

ほとんどの子犬が好奇心旺盛で、元気いっぱい走ったり、格闘したりして子犬らしさを見せてくれます。最初は少し恥ずかしがったり、怖がっていても、週を重ねるごとに本領を発揮し、みんなと仲良くなっていくものです。おおらかな気持ちで見守りましょう。心配する気持ちは不安感を増すこととなりますので「大丈夫よ! ゆっくり勉強しましょうね」と安心させてください。 

もし、あなたの子犬がうなる、かむなどの極端な怖がりやマウンティングのみの支配的な態度を見せるようならば、担当トレーナーと話し合い、別途プログラムを作るべきです。このタイプの子犬にはグループクラスは刺激が強すぎて悪影響を与えてしまいます。

 

生後6か月以上の犬でオーナーに飼育経験がある場合

犬のトレーニングというと、以前は犬だけが学ぶものと考えられていました。しかし、時代は変わり、犬のトレーニングは飼い主も学ばなければ上手くいかないことが常識になってきました。犬を迎えたすべてのオーナーがトレーニングを受けるべきです。トレーニング方法を覚えて愛犬とのコミュニケーションを広げましょう。

過去に犬を飼っていた経験がある人こそ、グループクラスは最高の勉強の場所です。必要な知識を理解しているので、エクササイズを中心に行うクラスを探しましょう。限られた状況下で号令に従うようになっているのであれば、見知らぬ人や犬が回りにいてもトレーニングができるように集中力を高めていきましょう。

 

生後6か月以上の犬でオーナーには初めての犬の場合

すぐにトレーニングを始めましょう。あなたの犬が天真爛漫で人や犬に対してフレンドリーであるならば、一般家庭犬トレーニングクラスを探しましょう。基礎号令 (ウォッチミー・シット・ダウン・スタンド・カム・ヒール・スティ・リーブイット等) はもちろん、生活に必要な情報を与えてくれて、話し合いの時間が確保されていると理想的です。また、トンネルくぐりやジャンプなどのゲームなどが組み込まれているとオーナーも楽しむことができます。

前述の子犬のクラス同様、もし、あなたの犬が極端な怖がりや支配的な態度を取るようならば、担当トレーナーと話し合い、別途プログラムを作るべきです。思春期に入る前にしっかりとした対応を考えなければなりません。

 

問題行動を改善したい場合

問題行動を改善したい場合は、必ずプライベートレッスンを選びましょう。まず、どこに問題が潜んでいるかを確認します。家の中での問題ならば、家に来てもらいましょう。散歩中ならば、散歩しているところを見てもらいましょう。生活習慣を見直すことで、問題行動の解決につながることが多いのです。

攻撃性がある場合は慎重に対応しましょう。なぜ、そしていつ、誰に対して犬が攻撃的な態度を見せるのかを明確にして、専門家に相談しましょう。

トレーニングは愛犬の問題行動の予防につながります。予防することは簡単です。犬を飼ったら、犬の年齢や大きさに関係なくトレーニングを受ける気持ちを持ちましょう。



(2009年4月1日号掲載)      
 
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